2017-01-01から1年間の記事一覧

赤いソックスの男

「赤い洗面器の男の話。ある晴れた日の午後道を歩いていたら、向こうから赤い洗面器を頭にのせた男が歩いてきました。洗面器の中にはたっぷりの水。男はその水を一滴もこぼさないように、ゆっくり、ゆっくり歩いてきました。」 流行の発信源というものはどこ…

俗なる怠け者の冒険

秋といえば紅葉シーズン、そして名所には時代がかったところが多いです。なぜなのでしょうか。紅葉並木、とかであればある程度成長した木であったり、あそこは紅葉が綺麗だよね、と周りから認められる必要があるわけで名所となるには時間がかかるわけです。 …

ヘビーローテーション

気に入った服、ネクタイや靴なんかはついつい使用頻度が高くなってしまいます。そういった柄やスタイルが好きということなのでしょう。小物であれば予備を買っておくのも手ですが、ジャケットや靴だとそれも置く場所がかさばるので考えものです。大事にとっ…

台風の小町Angel:ストームウェルト

雨が続くと、困るのが靴。ゴム底の靴を雨天時使っている身としては、雨の日の靴は限られて来ます。 またゴム底といっても、通常のグッドイヤーウェルトの靴では小降りの雨まで。激しい雨だと靴の中まで雨がしみて来ます。 もちろん、そこで長靴なんかを履く…

Laters:後から来たスエード熱

スエード靴は、雨の日便利というのは結構広まった話なのだと思うのですが、ビジネスウェアに無関心な方も、あるいは職場的になんでもおっけーなところもあって、決してトラッドファッションがみんなに必要とされるものではないさっこん。例えば、チェスター…

Exodus'17:夏から秋の衣替え

最高気温が30℃を下回り、蝉の声も鳴きやんでくると秋かな、という気分になります。しかして、まだまだジャケットを着るのは早計という日も多く、かといってクールビズスタイルだと朝晩は涼しすぎる日もあったり……昨年は最高気温が高い、夏らしい日は8月早々…

フォールオブフォール:4年目のトリッカーズ

靴はメンテナンスを繰り返して行くことで磨きがかかり、深みが増していきます。なかでも茶靴はクリームの色でいろがつけることができますが、それは1回2回で増していくものではありません。ある書では、最低2年くらいしないと靴らしくならないとありました。…

i wash

エドワード・グリーンのバッキンガム。様々なところへと履いて行っておりますが、夏はやはり活躍機会が増えます。夏の怖いところは突然の雨です。小雨程度なら革底の靴でもどうということはないですが、夕立やゲリラ豪雨だとたちまち濡れまくります。ローフ…

あの店でうなるのはあなた:つじ半神楽坂店

和食の頂点のひとつに、寿司があるのは間違いないでしょう。刺身もいいですが、コメの炊き方やお酢の具合、握り方など技術面で高度なものが要求されるのが寿司でしょう。 海鮮がうまい土地での旅行なら寿司が食べたいですが、敷居が高いのが寿司。そこで手軽…

b:cRe@T0RS

限りなく欲しいものは多いが、もちろん制限はあります。金銭的な制限と、置けるスペースの物理的な制限によって、手持ちのカードは決まっていきます。シンプルな無地が個人的に好きなのも、汎用性の高さが理由の一つでしょう。 そうした制約下では(つまり非…

ポメラニアン・ラプソディ:クールビズのソックスとシューズ

クールビズスタイルで活躍するのがローファーなどのスリッポン。そして、ソックスも、通常のソックスではなく、履いていないようにみえるベリーショートソックスがかかせません。 もちろん、「お堅い」職場であれば、黒靴のビジネスシューズしか認められない…

渚のシルクハット:サマースタイル

カジュアル化が進行して行くのが世の流れ。夏は堅苦しい格好では暑いのでほかの季節よりカジュアル度高めな季節です。『ダウントンアビー』に出てくるような貴族の休日はもちろん、農作業に従事する人であろうともスーツを着る文化はいまや遠い昔。Tシャツに…

iのアイサツ:John Lobb"Ashley"

夏といえば、ローファーやデッキシューズ。 個人的には、アンライドのローファーが履きやすく、夏には素足で涼しく出かけることができます。(素足よりは素足風のショートソックスを履きますが) すでにエドワードグリーンのアンライドローファーを持ってい…

ヴォヤージュ1879:クロケのロイヤルワラント

クロケット&ジョーンズが、ロイヤルワラントを獲得したようなのが、インスタグラムの公式を見るとわかります。 英国王室ご用達ともいわれ、紋章を刻印することが可能になり、靴の有名ブランドだとTricker'sがインソックスに記しています。この紋章は実は3種…

真夏の通り飴

秋冬物のクリアランスは年始くらいから1ヶ月程度の間に開催されるようですが、初夏物のクリアランスは6月から1ヶ月程度の間に開催されることが多いようです。季節はまだまだ続くもののショーケースの中身が次の季節へと移行するタイミングであり、ひょっとし…

おお、空を抱きしめて

外出時必要なのが鞄。オフの日なら持ちたくないという人もいるでしょうし、オフィスと家を行き来するくらいならいらないでしょうが、クライアント訪問時たとえ本人は手ぶらに近くても鞄もなく出かける人はいないでしょう。ナイロンバッグは丈夫で、リュック…

Someone in the cloud

気温が高いものの、湿度が低くカラッとした日が続くと思いきや、梅雨入りが宣言され、雨の日が続くかシーズンがやってきました。 革底の靴を気にせず使うのもありですが、個人的にはラバーソールの靴を用意しておきたいものです。 ビジネス向きの黒靴で、ラ…

Fight with the blues

よくメンズファッションのテーマに上がるのが、スーツが作業着として支給だったら?という問い。反語的な、それではつまらないという仮定の問いなのですが、国民服もしくは世界的な衣装として誰もが1着は持ってそうなのがジーンズでしょう。ジーンズのつまら…

ULTRA BLUE

メンズの代表的な色であるネイビーとグレー。 ネイビーは青の明度によってさまざまな表情を持つため、 フォーマルでは薄い水色のシャツに濃紺スーツとタイ、カジュアルではロイヤルブルーのジャケットに、ブルーTシャツ、ブルージーンズといった、シチュエー…

City of Stars:金沢

金沢、一言で言うとスケールの大きい都市、という印象でした。土地面積の大きい場所といえば北海道でしょうが、札幌はたしかに平地広がる土地です。しかし、金沢は兼六園や、その持ち主の居城金沢城の広さに圧倒されます。こうした広いところは札幌近郊では…

Another Day of Stars:La La Landの夢

※この項は『ララランド(La La Land)のネタバレを含みますぞい。 この物語は、時代がいつなのだろう?と思うところが節々にあります。それは、まず第一におそらく画質や原色使いのファッションのせいなのでしょうが、プリウスに乗っていることやスマホをい…

もたついてやりきれない:ダサさについて

ダサさ、とは何でしょうか。ロックスタイルや、ストリートスタイルが好きな人がネクタイやスーツスタイルを批判するような「ダサい」、というのはスタイルの違いによる批判です。そうではなくて、同じ(ような)スーツやジャケット、カジュアルならTシャツや…

衣替モラトリアム:衣替えと整理

気温の変動が激しい時、服装はどうするのか? 秋と同じ迷いが春にはあります。個人的には、最高気温が15度を超えてくると、秋冬のジャケットでは暑いため、春夏服を引っ張り出してくることにしています。寒の戻りといわれるような寒い日だけはまた、冬ジャケ…

丸の外エキゾチック:京都の中心と周辺

『ブラタモリ』でよく耳にするフレーズが「なんでもキワが面白い」でしょう。江戸時代の朱引の周辺や台地と谷の境界、異なる地層の狭間というキワがクローズアップされるのを視聴したことのある方ならご理解いただけるでしょう。このキワに浮かび上がってく…

スパークル:物語の戦争戦術(アニメ『幼女戦記』と『ガールズアンドパンツァー劇場版』から)

戦争から、きらめきと魔術的な美がついに奪い取られてしまった。アレクサンダーやシーザーやナポレオンが、兵士たちと危険を分かち合いながら、馬で戦場を駆け巡り、帝国の運命を決する、もうそんなことはなくなった。これからの英雄は安全で物静かで物憂い…

小樽の光:小樽の観光資源

水族館などもありますが、小樽駅から街が続く範囲を小樽というならば、どこまでも続いていきそうな札幌と違い、小樽は小さい街です。特に観光名所と言えるのは実質駅舎があるほうでしょう。駅から、鉄道と並行のように商店街・運河・海とあり、この3ラインが…

3月のオリオン:札幌と小樽の覚書

3月の札幌は意外と暖かく、重装備が文字通り重くなりそうだった。JR駅前から大通まで、時計台とか道庁のレンガ造りの建物の観光名所がある通りは、雪がほぼゼロ。時折寒い風はふくものの、日中はそこまで寒くないです。そのうえ、商業施設や地下の歩行空間は…

キャラバン隊の到福

旅は楽しいものですが、冠婚葬祭で遠方に出るとなれば、服や持ち物に制限がついてきます。ご祝儀やお香典、それにともなうドレスコードに従った衣類、観光にするには向かない服をお供にせねばなりません。もちろん、主は旅行ではなくてその式に出席すること…

二次関だけのバカンス:メイドインジャパンの靴

日本製を絶対に買わない、と言う人が家電や車なんかだとそこまで聞きませんが、ファッション関連だとやや多く現れる気がします。たしかにスーツファッションの本流はイギリスですし、フランスやイタリアの各ファッションが「らしさ」を持っているのに対して…

The Great test. feat スエードブルゾン

ふらっと店に入ると3月に入ったこともあり、スエードブルゾンが半額になっていた。スエードブルゾン。レザーよりも表情は柔らかく汎用性は高そうだ。初のスエードブルゾン。雑誌などでも休日の格好として出てくるし、持っていて損はないだろう。マイサイズで…