2023-01-01から1年間の記事一覧

運命のネイビーサイド

はた目から見ると同じように見えるけれど、ついついワードローブに増えてしまうたぐいのものが1つや2つ、あると思います。 シャツや、ジーンズ、スリッポンなど、色味や襟型が違っているからこそ、手にして今うわけですが、家族から見ると「同じようなものを…

His Last Shoe(s)

スーツは、ジャケットは、パンツは、ネクタイは、どれくらいあるのが適切なのでしょうか。ちゃんとその最適解を持ち合わせ、必要数で、着回しができる人は、あんまりこういった服に興味ないか、かなり客観視ができる方なのでしょう。 一回の外出で着れるアイ…

飽き屋の冒険

ドレスクロージングのアイテムは、新しく手に入れた時より、使い込んでいったほうが「モノになる」感があります。リネンジャケットの皺や、コットンシャツのヨレなど、着ている人になじんでいる感を与えるとともに、「ファッションアイテムとの距離感」が分…

シャツプラトー

ネクタイは、2枚のパンに挟まれた「具」のようなものである。「具」がまずければ、どれほどおいしいパンでもまずく感じ、「具」がおいしければ、多少まずいパンでも我慢できる。 イタリアンクラシックの旗手として知られた落合正勝氏はこう言ってました。「…

今年もブルーが流行

フランスの思想家ロラン・バルトによるエッセイに「今年はブルーが流行」というものがあります。私なりの理解をすごく簡単に言うと「ファッションの言葉はふわふわしているよね」を指摘していて、たとえば、「光沢のある生地による濃紺ダブルスーツは冠婚葬…

平和の祭典

La Paix、フランス語で「平和」意味しますが、日本橋にあるフランス料理店のお名前でもあります。 クラシックな、ソースが濃厚なフレンチとは違う、和のエッセンスや旧来のジャンルを超えたエッセンスが入った「モダンフレンチ」のお店です。日本橋のモダン…

ドライブ・マイ・キュー

フレンチと言えば、魚のムニエルとクリームソースだったり牛肉と赤ワインソースだったりと、味は濃く重く、存在感たっぷりなものです。 対して和食は「引き算」と言われるように、素材の味を魅力的にする、シンプルなものと言えるでしょうか。刺身なんて、魚…

気分なの(In the Mood)

「今の気分」は、ファッションを語る上で最も出てくるワードの一つではないでしょうか。 ファッションアイテムのチョイスやコーディネートでのポイントを語る上で、「○○を取り入れたコーデが、今の気分です」などと語るセリフを多くの方が見たことがあるでし…