2018-01-01から1年間の記事一覧

四度戦記:クローゼットのミニマリズム②

世の中あんがい常識と思っていたことが、自分くらいしか知らなかったり、自分だけが知らないなんてことはよくあったりします。哲学や、思想史的に言うのであれば「大きな物語」の崩壊で、みんながみるテレビ番組や触れているはずのトレンドが消滅してきたか…

Simple Staple

通年の装いとは何か?シンプルなクローゼットはどうやって作るべきか。 シンプルな装いにあこがれています。スタイルが決まっているということは、自分が似合うもの似合わないものがわかり、クローゼットの中身も軽いということだろうと思ったからです。 ク…

ほしの箱舟

古典的に素材の味を活かすのは真逆な、クリエイションの斬新さが出ているお店が、東京だと清澄白河にあります。清澄白河という街は清洲寮のような古きものの再評価と、ブルーボトルコーヒーのような新しい風の交差路といった趣きで下町的な街並みの中に新し…

注文はない洋服店(島田洋服店)

洋服店、と名のつくものに入ったのはこれがはじめてかもしれない。アパレルブランドの路面店やセレクトショップに立ち寄ったことは会っても、「洋服店」と名前のついたファッションショップはなかなか珍しいのではないでしょうか。洋服店という名前だと高橋…

都ゆく細道

一年に一度は東京らしくないところに行きたくなる。それはもっぱら京都だったりして、行き先の偏りはどうにかしなければと思うのですが、京都、関西は見るところが多くふらっと行くのにも困りません。 台風が来る10月の頭、台風一過の気温は20℃前後で、晴れ…

Diao Ye zong:茶靴の風味

凋葉棕とは朽葉色のことを指すようですが、この色はさりとて、葉が朽ちるといってもさまざまな色があります。 ベーシックな革靴の色は黒と茶ですが、バリエーション豊富なのが茶の程度。赤みのあるダークブラウンやライトブラウンもあれば、赤みがまったくな…

お箸を止めるな!

最近、和食を食べる機会が多いせいか、あるいは以前よりぼんやりと食べることはなくなったせいか、やや傾向があると思います。 創作に振る創作系、伝統を守る伝統系の大きな枠組みは昔からあるものでしょうが、焼き鳥のワインとのマリアージュや、熟成寿司な…

DEfeSIVE BATTLE:GG Antibesの購入後

ガジアーノガーリングのアンティーブスを買って約1ヶ月。週一で履いてみたのでその感想をメモとして。 いまや、ジョンロブと同じ価格帯となったこの新興なれど高級ブランドについて、まず感じるのはその履き心地です。エドグリに満足しない人が、辿り着く、…

丸の内サブジェクティブ

スーツでもタイでもあるいはパンプスでもいいのですが、ファッションアイテムの価格帯について、これまでのものよりもワンランク上を目指すのはどういうときでしょうか。やはり、ハレの日用? ハレの日だからこそこだわるのは日本人特有なのか世界普遍的なも…

kiss of dish

結局、着こなしはメリハリである!・・・と思いますたぶん。ワントーンコーデはむしろメリハリゼロ極端形態であるとするならば、そこからどれだけ色数を増やせるのか、というのが反対側になると思いますが、3色くらいでまとまりがない感じを与える、というのが…

バナナ行進曲

キャベンディッシュ種のバナナはいずれ消えていくと言われているが、現在はもっとも多く食されている果物である。――『バナナの世界史』 よく、ワンランク上のファッションアイテムを購入する際、特別な日のために購入することが多いと思います。せっかくの晴…

Love Addict:あるいは「また同じようなもの買って」

ファッション雑誌やライフスタイル雑誌などであるクローゼット拝見とか、一週間コーデ紹介。オン・オフは違う雰囲気を出してるけどこのアイテムは一緒だぜ!という着こなし方もあれば、オン・オフに一線引いてる人もいるようで、ファッション雑誌の単純なア…