フォールオブフォール:4年目のトリッカーズ

靴はメンテナンスを繰り返して行くことで磨きがかかり、深みが増していきます。なかでも茶靴はクリームの色でいろがつけることができますが、それは1回2回で増していくものではありません。ある書では、最低2年くらいしないと靴らしくならないとありました。2年間のメンテナンスを経てようやく革靴らしくなるということなのでしょう。

 

そういう意味では今年買ったジョン・ロブのローファーの革質はすばらしいですが、まだまだ革靴にはなれていないのかもしれません。

f:id:thumoto:20170923224244j:plain

ひるがえってトリッカーズのカントリーブーツは、4年前に買ったもの。ブーツゆえ、夏は履くことはなく、逆に雪の日や春雨の日、台風の日などなかなか普通の靴では厳しい日に着用して酷使してきました。

マロンカラーのものにダークブラウンなど、好きな色を乗せてしまうメンテナンスでしたが、メンテナンスを欠かさなかったおかげか、雨風の中でも色が落ちず革もヘタれることなく、独特の風合いの靴となりました。

f:id:thumoto:20170923224955j:plain

そもそもトリッカーズのブーツは、丈夫な革とストームウェルトによる堅牢なブーツです。それゆえ、大雨の日に履いていって足がびしょ濡れになることはまずありません。グッドイヤーウェルトの靴はラバーであれば、雨でも滑りにくいですが、降水量が多いと、縫い目の箇所からなのか?雨がしみ込んでくることがあります。しかし、ストームウェルト、名前の通りというべき、防風での堅牢さ短靴と違ってくるぶしまでおおわれるため、横殴りの雨であっても、足元が濡れることが非常に少ないのです。

また、このブーツは丈夫さばかりがフォーカスされますが、木型もわりとふぃっとしてくれるブーツです。

フルブローグのブーツであるため、タイをするような姿にはやや、アンフィットですが、Tシャツからカジュアルジャケットまで幅広く活躍してくれます。

購入当初と比べると味のある感じになっている……んでしょうか。これからも長く履きたいですね。