Edward Green

赤いソックスの男

「赤い洗面器の男の話。ある晴れた日の午後道を歩いていたら、向こうから赤い洗面器を頭にのせた男が歩いてきました。洗面器の中にはたっぷりの水。男はその水を一滴もこぼさないように、ゆっくり、ゆっくり歩いてきました。」 流行の発信源というものはどこ…

let me leaf:ブーツ支度

一気に寒くなりました。11月頭は、最高気温が15度を下回る日もどんどんと出てきて、背抜きのジャケットでは厳しい日もあるようです。 さて、そんな時期だから履きたいのがブーツ。 現在、手持ちのブーツは、「チャッカブーツ」、「チェルシブーツ」、「編み…

Loafers〜夏の英雄たち

夏といえば、やはり脱ぎ履きのしやすいスリッポン。代表的なのはやはりデッキシューズやローファーでしょう。特にローファーは、クールビズであれば、ビジネスにも使えるドレス感のある靴です。やはり暑かった今年の夏、紐靴を履くのはどうも暑苦しい……とい…

結婚行進録:夏の京都にて

結婚式や、その二次会の服装というのは迷うもの。 季節はもちろん、新郎新婦とは親族なのか友人なのか、はたまた友人代表・仲人なのかといった関係性も重要になってきます。 おしゃれにこだわりのある主催者ならば、ドレスコードなんてものも、あるかもしれ…

真夏の夜の靴

夏のブーツは、履いているほうも見ているほうも暑苦しいのでブーツ好きやよほどのシーンでない限りめったに履くことはないでしょう。しかし、スエードは秋冬のものという認識から、シーズンに関係なく履ける靴となってきました。スエードはもともとカジュア…

God is in the details

「神は細部に宿る」という言葉、ファン・デル・ローエというモダニズム建築の大家が言った言葉として有名です。「細かいところも、手を抜くな」「誰も気しないような細部を完璧にしてこそ、全体も完璧なものとして仕上がる」というような意味で用いられがち…

Shanklinの空に:エドワードグリーンのチャッカブーツ

今週のお題「わたしの一足」ファッションアイテムを買う時、大抵はこういう感じのアウターがあれば買おう、とか、この色・柄のタイを買いたい、とか決めていくわけですが、予想もしないものに出会うこともあるわけです。今回、セールを覗いてみて欲しいなと…

四角いツマサキを丸くする?

靴のスタイルとして、プレーントゥだとかフルブローグだとかいろいろありますが、つま先の形状も重要な要素の一つ。 四角い「スクエアトゥ」と丸い「ラウンドトゥ」、それぞれの捨て寸や角度によってかたちは変わりますが同じタイプの靴であっても印象は変わ…

黒ざめた乗馬靴

乗馬用の靴として誕生したというjodhpurs boots。 初めて履いたエドワードグリーンはこちらでした。 セールになっていたので思わず買ってしまい…… 英国サイズ6.5〜7.5あたりを履いてるのですが、こちらは7でした。 (82ラストは202よりも細くなっていますし…

銘〈ネーミング〉の生態系

”The City“ この単語を聞いて、ロンドンに少し詳しい人ならば、「市」ではなく、「ロンドン金融街」がい思いつくかもしれません。高級靴のブランドとして知られるジョン・ロブ(JOHN LOBB)では、この金融街の名前を冠した靴があります。 “Dover” 英仏海峡=…