Swing, swing, swing:ミヤギコウギョウ「カキツバタ」(スエードダブルモンク)

かしこまった表革のキャップトゥや、プレーントゥなどシンプルな靴が年季が入りつつも磨かれ手入れされいるととてもステキです。しかし一方で、脱ぎ履きしやすいスリッポンや、スエードなどもとてもステキなもの(笑) カジュアル化が世の中の流れのせいかブ…

waiting for dove

靴は3年経ってようやく一人前になる、というようなことを語っていた本がありました。革靴はメンテして履き、メンテして履き、馴染み、風格を持つようになるのにはそれくらいかかる、という意味でしょう。 実際、タイトな革靴を馴染ませジャストフィットで履…

Colour Queen:グラデーションのある着こなし

メンズの色の基本は紺色(青系統)、灰色とそして白(無彩色系統)だと言われています。カジュアルシーンならば、さらに茶色や緑色といったアースカラーの系統も入ってくるでしょう。 もちろん、ブラウンやグリーンもオフの日で活躍する色ですが、グラデーシ…

let me leaf:ブーツ支度

一気に寒くなりました。11月頭は、最高気温が15度を下回る日もどんどんと出てきて、背抜きのジャケットでは厳しい日もあるようです。 さて、そんな時期だから履きたいのがブーツ。 現在、手持ちのブーツは、「チャッカブーツ」、「チェルシブーツ」、「編み…

都合のいいネクタイ

ネクタイを締めやすい時期になってきましたが、ネクタイもさまざま。シルクのつるつるとしたタイは必須アイテム。特に濃紺の白ピンドットは最初の一本としていろいろな箇所で紹介されていますし、持っている方も多いでしょう。私も、明るいロイヤルネイビー…

広い世界に未知なるステージ:秋の装い

秋はいつから始まるのでしょうか。定義は人それぞれでしょうが、無理なくジャケットを着れるようになってから、というのが、個人的な秋です。 季節目の変わり目は服装に悩みますが、最高気温が25度を下回り、最低気温が15度付近な日が背抜きと呼ばれるジャケ…

widest dreams

シャツの形は、襟先にボタンのついたボタンダウンや、クールビズでみられる第一ボタンが2つあるドゥエボットーニになど様々あります。では、襟の開き具合は? 一番多くみられるのがレギュラーというタイプでしょうか。しかし、やや古臭く見えるせいか、若い…

Loafers〜夏の英雄たち

夏といえば、やはり脱ぎ履きのしやすいスリッポン。代表的なのはやはりデッキシューズやローファーでしょう。特にローファーは、クールビズであれば、ビジネスにも使えるドレス感のある靴です。やはり暑かった今年の夏、紐靴を履くのはどうも暑苦しい……とい…

Swing'in the rain

雨の日の靴のメンテナンスは「乾かすこと」「油分を入れること」に尽きるでしょう。油分を入れること、に関していえば日常的なメンテナンスとそう変割りはなく、この点に関して変わり映えがあるのは人によって「磨き方」は変わってくるというところでしょう…

結婚行進録:夏の京都にて

結婚式や、その二次会の服装というのは迷うもの。 季節はもちろん、新郎新婦とは親族なのか友人なのか、はたまた友人代表・仲人なのかといった関係性も重要になってきます。 おしゃれにこだわりのある主催者ならば、ドレスコードなんてものも、あるかもしれ…

進捗5センチメートル:新宿

神楽坂がJR飯田橋駅から地下鉄神楽坂駅までの回廊のような地域を言うならば、広大にどこまでも際限なさそうにみえるのが、新宿ではないでしょうか。 「しんじゅく、にしぐち、えきのまえ~♪」で有名?な新宿西口は、駅前に百貨店、その奥、西の方角に高層ビル…

八雲立つ:神楽坂

尾根の上には有力者が住むというのは古来からの慣わしなのかもしれません。見晴らしが良い、敵に攻められにくい、水害にあいにくい…… 江戸時代、赤坂周辺の台地の上の良いところは大名屋敷でしたし、音羽や目白は有名政治家の御殿として名を響かせましたが、…

真夏の夜の靴

夏のブーツは、履いているほうも見ているほうも暑苦しいのでブーツ好きやよほどのシーンでない限りめったに履くことはないでしょう。しかし、スエードは秋冬のものという認識から、シーズンに関係なく履ける靴となってきました。スエードはもともとカジュア…

Repeat after me

――歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として」マルクス「ブリュメール18日のクーデタ」のこの言葉は、あまりにも有名ですが、なぜに二度目は喜劇(コミカル)になってしまうのでしょうか。それは歴史として記憶されるような劇的なムーブメン…

意味というヤマイ:『シン・ゴジラ論』意味に憑かれたゴジラ

柄谷行人『意味という病』。最初に書店の本棚でこの背表紙を見かけたとき、意味を過剰に読み解くものを嘆く話かな、と思いましたがそうではなく、意味を読み解くという行為が実は近代的なものである、といったような話でした。フィリップ・アリエス『<子供…

The very heart of

"The very heart of British nation"、BBCドラマ『Sherlock』にて、バッキンガム宮殿をこうマイクロフト・ホームズは呼びます。イギリスの中心地バッキンガム宮殿を言い表したことばだと感じますが、それは外国人観光客にとっても、あの場所が有名観光地にな…

紺と黒:スーツの色と柄から

『赤と黒』というフランスの古典小説のタイトルは、赤が軍服を、黒が聖職者の服を表していると言われています。現代で特定の色が職種を表すことは稀ですが、ファッション規定がお固めの職場と柔らかめの職場では着られている服は違いますし、ひいては「業界…

ディス・たんす:ファッションから見る家と収納

引っ越しをすると、必ずつきまとうのが収納の問題です。ファッションにこだわりがある人にとっては、その管理できるスペースがあるかないかも引越し先を考えるうえで重要になるでしょう。引越し先の賃貸物件を選ぶ際、「広いほうがいい」「風呂トイレ別が」……

東京字変

東京という街は、歴史としては江戸時代から地続きでして、東京の文化性は、江戸文化を源流とするものも多くあります。 江戸ではなく、東京となった瞬間、それは慶應4年7月17日に時の明治天皇から「江戸を東京都する」と発せられた瞬間でしょう。 「江戸ヲ称…

God is in the details

「神は細部に宿る」という言葉、ファン・デル・ローエというモダニズム建築の大家が言った言葉として有名です。「細かいところも、手を抜くな」「誰も気しないような細部を完璧にしてこそ、全体も完璧なものとして仕上がる」というような意味で用いられがち…

地の系譜学、あるいは

『ブラタモリ』、『東京スリバチ地形散歩』、『アースダイバー』といった土地の記憶を探る動きが21世紀に入ってからというもの、盛んです。もちろん、20世紀~21世紀にかけての書籍やメディアでの展開などといった推移とともに語るべきコトでしょうし、そう…

監獄の壇場:映画『ロブスター』について

ゲーテの名言にこんなのがあります。 ー人生は全て次の2つのことから成り立っている。「したいけれど、できない」「できるけれど、したくない」ー 恋愛においてこれを体現したのがこの『ロブスター』という映画ではないでしょうか。 『ロブスター』の世界で…

"Old dog, new tricks.":セントラル製靴のクォーターブローグ

以前紹介したUnion Works Blogの男の仕事靴のエントリ。 unionworks.blog118.fc2.com こちらを参考にしつつ、黒靴を集めていたのですが、ようやく「完成」しました。(と言いつつ、ダブルモンク、サイドエラスティックなど「寄り道」をしていますが) キャッ…

すべて真夜中の仕事人たち:ネクタイのこととか

「夜景、キレイだね。」 そういうドラマの夜景シーンは、湾港が多いのでしょうか。山が多いのでしょうか。はたまたどこかの高層ビルのレストランでしょうか。夜景の明かりはオフィスビルの残業景色、とのネタはよく耳にしますが、残業の時のドラマ的なポーズ…

License to buy:スーツを買うときの個人的ポイント

スーツを買う時、見るポイントはいろいろあります。 ラペル(襟)の形が普通のタイプ(ノチッドラペル)なのか、尖ったタイプ(ピークドラペルなのか。ボタンはシングル(縦一列)なのか、ダブルなのか。シングルの3つボタンなのか、2つボタンなのか。袖ボタ…

Cheap Classics

クラシックな装いは実は安い、との文言、スーツなどに興味ある人ならば聞いたことはあるのではないでしょうか。 革靴でいうと……… 2万円のセメンテッド製法の靴→1年で買い替え 10万円のグッドイヤーウェルテッドの靴→手入れで20年は履ける! といった図式で語…

Shanklinの空に:エドワードグリーンのチャッカブーツ

今週のお題「わたしの一足」ファッションアイテムを買う時、大抵はこういう感じのアウターがあれば買おう、とか、この色・柄のタイを買いたい、とか決めていくわけですが、予想もしないものに出会うこともあるわけです。今回、セールを覗いてみて欲しいなと…

楼夢の休日:あるいはクロケットアンドジョーンズ私感

休日の日、何を装うか? これは仕事着を考えるのとは違った意味で永遠のテーマだと思います。 冠婚葬祭ならスーツや革靴、という装いもあるでしょうが、できるだけ気楽に過ごしたい、という多くの人は積極的にチョイスしないスタイルです。一方で自分のスタ…

大洗は萌えているか?

「大洗に行こう」 そう言われて車で大洗に行ったのでした。大洗は、もともとビーチやアウトレット、茨城県最大級の水族館もあり、有名な観光地なのですが、ガルパンこと、ガールズアンドパンツァーというアニメ舞台地になったことで、聖地巡礼の地になってい…

観光の耐えられない軽さ

観光、それも宿泊をするとなると服選びにプラスして靴選びが大事になってきます。 荷物を増やしたくない以上が2日続けて着るのはイヤだ、そんなとき、しかし男性ならシャツや下着の替えは持って行っても、ジャケットは一着、ズボンもできれば一着で済ませた…