都合のいいネクタイ
ネクタイを締めやすい時期になってきましたが、ネクタイもさまざま。シルクのつるつるとしたタイは必須アイテム。特に濃紺の白ピンドットは最初の一本としていろいろな箇所で紹介されていますし、持っている方も多いでしょう。私も、明るいロイヤルネイビーからダークネイビーまで何本もあるタイプになります。また、青系統の無地タイも使いやすく、何本も揃えても揃え足りないところです。
そんななか、カジュアルよりでも、ビジネスでも汎用的に使いやすいと思うのは、ネイビーのニットタイ。横縞模様やドットなどもニットタイにありますが、ソリッドのダークネイビーであれば、色柄によるフォーマルの高さと、素材形態によるカジュアルさをうまく取り入れることが、できると思います。
画像はブリューワーのダークネイビーのニットタイとダークネイビーのジャケットの組み合わせ。遠目から見るととてもシックに見える組み合わせではないでしょうか。ややオーソドックスなネクタイに比べると幅が狭いですが……。
こちらは、ジャケットのみチェックのものに。シャツもチャック柄ですが、チェックのサイズがジャケットと違うため、そして「間」にあるタイが無地であるため、(なんとか?)まとまっている感がでている装いに。よく、シャツ・タイ・ジャケット(スーツ)のうち、柄物は2点まで、と言われますが、これはその典型ですね。
ちなみに、シャツはフェアファクスのブルーのチェック柄。薄いチェックのため、主張することなく柄物を取り込めるかな、と思い入手しましたが、本格的に用途がわかってくるのは、まだまだこれからといったところでしょうか。
タイは、もちろん職場などシーンによりけりですが、正直なくても現在日本のビジネスシーンのほとんどでは、通用するでしょう。しかし、スタイルとして確立できるのはタイありのほうではないでしょうか。せっかくタイを持っているのなら、うまく活用していきたいものです。
ジャケットの柄物が最近多く、チェックも今回紹介したものよりも複雑な柄のものが多くあります。もともとオフの日の装いとして生まれたチェック。そういったものを着用してのシーンではニットタイがちょうどよいバランス…の一つかもしれません。
広い世界に未知なるステージ:秋の装い
秋はいつから始まるのでしょうか。定義は人それぞれでしょうが、無理なくジャケットを着れるようになってから、というのが、個人的な秋です。
季節目の変わり目は服装に悩みますが、最高気温が25度を下回り、最低気温が15度付近な日が背抜きと呼ばれるジャケットを無理なく着れる気温ではないでしょうか。25度より高い最高気温の日はシャツ一枚のクールビズスタイルのほうが快適です。(どんなに暑くても、いつもジャケット着用、タイを締めているのをスタイルとしている方はすごいと思うばかり…)
そして、最高気温が15度を下回ると冬用のジャケットを着てちょうどいいくらい、5度くに朝晩なるならコートを、と聞きますので、まだまだ冬は先の話ですね。
近頃、東京では最高気温が20度を下回る日や、最低気温が10度に近づくなど、急速に秋めいてきました。そこで早速ジャケットを羽織っていくことに。
この日は、ジャケパンスタイルで。青のチェックジャケットに、フェアファクスのシャツ、伊勢丹オリジナルのネイビーソリッドタイ。パンツはグレー。足元は、ミヤギコウギョウのブラウンのストレートチップ。靴のブラウンの映え方が夏の日差しと異なるように感じる日でした。基本的に、同系色でまとめることが多く、特にジャケットがチェックでしたので、他は無地で統一しました。伊勢丹オリジナルタイはセールで購入したのですが、青の発色具合がフランコ・バッシのワンポイントタイよりは濃いけれども、ドレイクスのネイビーソリッドタイよりは濃くないといった具合です。ドレイクスのソリッドタイはかっこいいのですが、ともするとネイビーどころか黒に見えてしまうため、使う場面が限られそうですが、こういった色合いであればシックに多用できそうです。
こちらは、夏購入したグレースーツ。ソリッドではなくピンドットだそうですが、ハンドトゥースや霜降り調に見え、グレー系のスーツがほしいこともあって購入しました。が、夏の暑さで本格的に着たのはこれが初めてです(笑)
シャツは同じくフェアファクス。タイもそうなのですが、ウールタイにしてはとても薄手で使い勝手がよさそうです。
タイはネイビー~ブルー系統のものが圧倒的に多く、もともと装いが青系統に偏っていたのを反映されいたのでしょう、グレーなどは少なかったのです。ただ、その反動か、グレーが気になりだすと、グレー系統の装いもしたく、購入に至りました。グレーのタイで難しいと思うのは、あまり淡いグレーやキラキラしたものだと、ともすると結婚式チックになることです。このタイは、ウールなのでいい意味でつやがなく、それでいてウールタイにありがちな厚く締めにくいものとは真逆なので重宝しそうです。
足元はミヤギコウギョウのブラックセミブローグ。実に4か月ぶりの着用です。やはりセミブローグはジャケットとタイあってこそでしょうか。
それにしても服装の季節の区分は春夏SS/秋冬AWが一般的ですが、実際は春秋/夏/冬といった区分がふさわしいかもしれません。実際、ここで紹介したジャケットやスーツは夏用だったりしますが、夏はとてもとても……
気温に踊らされるずスタイルを貫くのはカッコイイですが、茶道の一座建立のごとく季節や場面に合わせるのも大事なことかもしれません。今の時期からはまさにジャケットを羽織ったり、タイを締めるのに最適なシーズンです。
widest dreams
シャツの形は、襟先にボタンのついたボタンダウンや、クールビズでみられる第一ボタンが2つあるドゥエボットーニになど様々あります。では、襟の開き具合は?
一番多くみられるのがレギュラーというタイプでしょうか。しかし、やや古臭く見えるせいか、若い人やファッションに気を払ってる人で着ているという人は少ないのではないかと。
ファッション初心者に勧められているのはセミワイドスプレッド。セミワイドはレギュラーよりも襟のスペース角度が開いているものの、ワイドスプレッドなどよりも閉じているため、レギュラーからの脱却は図りやすいし、見た目が大人しいから、でしょうか。
ファッション関係や広告業的な着こなしと思われそうな、一目でファッションにこだわりがあるな、という人の着こなしでよく見るのはワイドスプレッドです。
かくいう私も持っています。ホリゾンタルと呼ばれる襟の角度がかなり開いているものもありますし、ネクタイの結び目以外が見えるため、考えると難易度は低いわけではないですが、個人的にはそのほかの襟形のものと同じように使っています笑
セールなんかでかかっているのはレギュラータイプが多く、一番出回っている分こうしたところに出てくる頻度も高いのかな、と思いますが、百貨店、特に伊勢丹・三越系列ではオリジナルのものや、Fairfaxのものなのどがセールにかかっており、探しているデザインとマッチすれば買うこともありますね。
普段もこの辺で買うことが多いですが、鎌倉シャツはシャツ産業なだけあって豊富にありますね。
ワイドスプレッドの一種になるのでしょうか。イングリッシュワイドスプレッドという襟形があります。着ると丁度襟が一直線的になるタイプで、個人的には好みなのですが、あまりシャツメーカー品などでも見ることは稀です。
逆に、タブカラーなど、レギュラーカラーよりも狭いタイプが最近ファッションシーンでは見かけるようになりました。ジェームズ・ボンドがしてるのをスクリーンで見た方もいるかもしれません。ファッション誌などでも見かけるようになりました。個人的にはタイをしてないと使えないタイプで、クールビズやノータイビジネススタイルなど、タイをしなくても格好つくセミワイド以上のシャツに比べて用途が狭いため、持ってはいませんが、まだそうしたスタイルが良いと思えないだけなのかも知れず、冬場には持ってこいのスタイルかもしれません。
そうそう、レギュラーが多いと述べましたが、ユニクロなんかでも、セミワイドが出ていたりします。クラシックに装いたいけど……というとき、まずは選ぶ基準を持っていることが安くて良いもの・高いが買う価値のあるものを選別しやすくなるかもしれません。(自戒を込めて)
Loafers〜夏の英雄たち
夏といえば、やはり脱ぎ履きのしやすいスリッポン。
代表的なのはやはりデッキシューズやローファーでしょう。
特にローファーは、クールビズであれば、
ビジネスにも使えるドレス感のある靴です。
やはり暑かった今年の夏、紐靴を履くのはどうも暑苦しい……というときに活躍するのが、ローファーなどのスリッポンです。
今年初頭のセールで購入したエドワードグリーンのフルサドルローファー「バッキンガム」。色合い的に他の季節で使えないことはないですが、やはり夏が一番頻度高く履きました。自分には甲が低く、長時間履いてるとキツくなってくる靴ですが、この夏でだいぶ慣れた……気がします。フルサドルで窓なし、セミスクエアトゥのせいか、ドレッシーさに振られている靴なので、スーツにも合いそうですが、試す機会なくこの靴最初の夏は終わりました。
同じくエドワードグリーンの「ピカデリー」買って2年が経過、やはり甲の部分の締め付けを感じるとともに土踏まずの部分を押してくるため、いわゆるE.G.らしさを感じている靴です。黒のローファーというのは学校の制服のようなイメージがありますが、夏は軽く履きたい風潮のなかなので、ドレッシーな服装に、それ以外の季節は、カジュアルな服装だけれど、かしこまった感じにしたい時に用いています。
こちらも買って2年になるチャーチのタッセルローファー「フォスベリー」。スエードは秋冬物、というイメージではなくなったいま、濃いめの色合いであることを活かして、ピカデリーと同じように用いていました。スエードなので、表革より柔らかくカジュアルにはより使いやすいと、考えています。
こちらは、手に入れて7年目になるグレンソンのローファー。初のローファーがスエードもののおかげか、スエードに対しては表革とは違った思い入れがあります。オーソドックスっぽいようで、フルサドル。スリッポンは文字通り「室内履き=スリッパ」の流れの靴であることを思い起こさせるモデルです。明るいスナッフスエードゆえ活躍期間は、夏を中心とした季節に限られ、オフィスカジュアルな場でもケースによっては…という靴だと思いますが、その分この季節はなくてはならない存在です。
そうそう、差し色といえば、ソックスだと思いますが、ローファーとほかの靴では差し色の存在感も大きく違います。
ローファーと、
サイドエラスティックだと、
このように見える靴下の面積が違います。もちろん靴モデルよって異なるのでしょうが、同じスリッポンでもこのように違うあたり、サイドエラスティックはやはりビジネスサイドの靴、そして、ローファーがカジュアルらしいのはこうしたところのせいなのかな、と。
ようやく?夏が終わり、秋冬のトラッドな装いが満喫できる季節になってきそうです。
Swing'in the rain
雨の日の靴のメンテナンスは「乾かすこと」「油分を入れること」
雨の日の靴をローテーション上、どうするのか、というのも人によ
我流としては、基本的にはガラスレザー、ポリッシュバインダーの
やはり、レザーソールの靴は、雨の日に磨り減りやすいですし、あ
ところが、この雨専用靴を持つことによって、
ここをガラスレザーやポリッシュバインダーにすればよいのかもし
しかし、革が傷む機会が多いのも事実。
雨に濡れると、白っぽくなる「塩」という現象や、ささくれだす「クラック」という現象に見舞われることもあります。これらは、ちゃんと手入れすればなんとかなるもの。手入れが完璧なら問題ない、という人の中には、雨の日でも、気にせず革底の靴をはくという人もいます。
個人的には先の理由から雨用の靴を用意してますが、メンテはしっかりする必要があります。
いつもは「シュークリーム」くらいしか使わない、シンプルなもの。
半年に1度くらいの頻度に「シューローション(サフィール)」
雨で傷んだ靴は、塩やクラックが出ているような状況になっているので、ローションレノベイタークリームを用いた丁寧なやり方。
シュークリームもいくつか持っていますが、雨の靴には、天然成分しか使っていないという、サフィールノワールのシュークリームをしようすることに。
シューローション→レノベイタークリーム→シュークリームと、それぞれ布にとって、塗り塗りしていきます。
それぞれ塗り終わった段階で30分ほど放置、ブラッシングをします。いつもはクリーム一つなので塗り5分+放置30分+ブラッシングですが、雨の日靴には3段階すべてで待ちとブラッシングをしているので、結構な時間になります。ですが、こうしたステップを踏んだおかげなのか?最近雨用の靴として用いてるグレンソンやミヤギコウギョウ(百貨店向けのバージョン)などから塩をふく頻度が減ってきているように感じます。
せっかくの靴、長く使いたいなら、そのためにはメンテナンスは不可欠。そのメンテナンスも人の数だけ流儀がありますが、自分と靴にあったやり方をさぐる手間暇も面白いものです。
結婚行進録:夏の京都にて
結婚式や、その二次会の服装というのは迷うもの。
季節はもちろん、新郎新婦とは親族なのか友人なのか、はたまた友人代表・仲人なのかといった関係性も重要になってきます。
おしゃれにこだわりのある主催者ならば、ドレスコードなんてものも、あるかもしれません。
夏の京都で、ドレスコードありの結婚式がありました。ドレスコードは2つ。「something blue」「べスト着用」。日本の夏は、もちろん蒸し暑く、式場のある京都は盆地ですので日中の気温が高くなる傾向にあります。東京からスーツで汗だくになりたくはない…そして、せっかくの京都ですので、翌日も観光をしたい、という魂胆でいると、荷物はこんな感じに。
①結婚式以外の、旅行に適した服(一泊二日分)
②結婚式の、青系小物とべェストを含めたドレス的な服
さて、①に関しては、ジャケット+Tシャツという装いで、行くことに。旅行では手持ちの荷物は極力減らしたい!ということで、ポケットがあるジャケットがあると、「あれ?財布は…」なんてことになりにくいですし、身軽に動けるというものです。また、結婚式の二次会まで参加することを考えると、ジャケットくらいはあったほうがいいかな、という判断でもあります。ただ、②のようなスーツのジャケットはさすがにジャケット単品で使うことは難しい…というわけで、別のジャケットを用いることに。カジュアルなものとして、青味の強いものを用いることに。夏ですし、白いパンツにすることまでは決めましたが、問題は靴。夏、京都の街を歩き、時には寺社史跡で着脱をすることを考えると脱ぎ履きしやすいローファータイプがベストなのでしょうが、予報は雨…手持ちのスリッポンにゴム底がないため、アンライドのチャッカブーツをセレクト。エドワードグリーン「シャンクリン Shankin」は明るい色のチャッカブーツなので、夏でも使える靴です。
②は、オーソドックスにネイビースーツにストレートチップと行きたいところですが、式は夕方。本来昼の行事にはストレートチップで良いのでしょうが、買ったばかりであまり履いてないミヤギコウギョウの内羽根プレーントゥを登用。べストはともかく、something blueをクリアするためステファノビジのワンポイントタイを。伊勢丹別注らしく、そしてもはや流行も終わった感のあるワンポイントタイですが、ブルーの色味がロイヤルブルーで、ネイビーほど落ち着きは要らないけど、ブルーほど明るくなくて重宝してます。
シャツはchoyaシャツのワイドスプレッド。艶やかで華のある式典にふさわしい感じ。
当日は、雨の予報でしたがあまり濡れることなく、翌日の観光も晴れたなか、観光できました。
せっかく、招かれた式典、節目にふさわしい格好で応じたいと思います。
進捗5センチメートル:新宿
神楽坂がJR飯田橋駅から地下鉄神楽坂駅までの回廊のような地域
「しんじゅく、にしぐち、えきのまえ~♪」で有名?
「新宿駅」よりも、「西新宿5丁目」「都庁前」
同じようなことは、新宿の南口に対してもいえます。
新宿南口を走る甲州街道、この道路より南側は渋谷区になるので、バスタ新宿などは渋谷区なのですが、それはあくまで行政区分上のこと。
拡大してきた新宿ですが、サザンテラス南館の紀伊国屋は大幅縮小すると一方で、駅近にニュウマンがオープンするなど都心回帰の駅前版のような光景なのかもしれません。