あの店でうなるのはあなた:つじ半神楽坂店

和食の頂点のひとつに、寿司があるのは間違いないでしょう。刺身もいいですが、コメの炊き方やお酢の具合、握り方など技術面で高度なものが要求されるのが寿司でしょう。

 

海鮮がうまい土地での旅行なら寿司が食べたいですが、敷居が高いのが寿司。そこで手軽に食べれるのが海鮮丼だったり。まあ、旅行せんでも刺身的なものが食べたいときには海鮮丼をよく食すことがあります。

 

海鮮丼といえば普通は薄切りの刺身と白ご飯または酢飯で、ネタの鮮度やボリューム、ごはんが勝負所ですが、ちょっと変わっているな、というお店が。

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日本橋または東京八重洲口ちかくにある「つじ半」では、マッシュされたような海鮮の盛り付け。従来の海鮮丼とは違った趣です。ただ、単に見た目が面白いのではなく、さまざまなネタのうまみが一気に味わえるのがとても特徴的。

また、鯛の出汁を途中でいただいて茶漬けにすることができ、この出汁もしっかりしています。

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じつはつじ半は、金子半之助という人気天丼屋さんとつけ麺で有名なつじ田のコラボ店なのです。つけ麺ではスープ割りとして出汁が提供されていますが、もともとのスープに負けないようにしっかりした味のものなので、そういったノウハウなのでしょうか。

先月に神楽坂店ができましたが、夜は比較的空いているようで、日本橋より手軽に食べることできそうです。

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限りなく欲しいものは多いが、もちろん制限はあります。金銭的な制限と、置けるスペースの物理的な制限によって、手持ちのカードは決まっていきます。シンプルな無地が個人的に好きなのも、汎用性の高さが理由の一つでしょう。

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そうした制約下では(つまり非常に多くの場合、なのですが)工夫が必要になりますし、だからこそ、着まわしコーデが多くの雑誌に取り上げられる定番特集になるのでしょう。

 

メンズトラッドファッションに欠かせないブレザーですが、近年はアンコン素材で青みがかかったブレザーがトレンドのように思えます。アンコンのかたが張っていなく、オフの日はTシャツと着回すことができるため、これも着まわしコーデ需要の一つかもしません。青みが強い方がカジュアル感もありますので、どらくらい青が許容されるのか?というの職場と個人の嗜好ですが、黒のようなネイビーよりはロイヤルブルーや青の方が使い勝手はよいでしょう。ジーンズもワンウォッシュのよりも色の薄いものがトレンドのようですし、相性は良いはずです。

 

ジャケットにはシングルとダブルがあり、圧倒的にシングルのほうが人気ですが、ダブルのほうも往年のゆったりスタイルとは打って変わって最近はスリムスタイルで着ている人も多いようです。女性服もガウチョパンツのようなゆったりスタイルが流行ったりメイクも70〜80年代のような濃いめが来ているようですが、メンズファッションも同じように70〜80年代の復権・アップデートがなされているようです。

そんななか、ダブルジャケットもシングルと同じく短丈スリムで着やすいのですが、やはりスタイルが新鮮なため、より浸透していくのではないと思います。

シャツジャケットスタイルでは個人的にはネクタイがないとしっくり着ませんが、カジュアルなダブルジャケットであればニットタイくらいがちょうどよく、ドレープのしっかりしたタイよりもカジュアル感がありつつも、タイとダブルブレステッドによってドレッシーさも醸し出せると思います。

また、Tシャツと合わせるコーデもシングルと同じように合わせることができます。しかもダブルブレステッドの安定感でシングルの時よりもドレッシーな装いとなる……ようなら気がします。しかし、素材や色、表情がカジュアルなために昔のダブルを合わせたような、スーツの上を休日も着てる印象にはならない。むしろVゾーンが狭いのでシャツやタイの多少の冒険もカバーできそうです。

また、女性に流行っている肩掛けカーディガンをジャケットでやる男性も少なくないと思いますが、ダブルだとより安定感がある肩掛けに。

肩掛けは女性がカーディガンがやっていますが、メンズに「輸入」されたコート+シャツのジャケットなしコーデと同じく輸入される・されつつあるスタイルになる気がします。漫画『ワンピース』の海軍は(作者の任侠映画趣味を受けているのか)肩掛けコートをしていますがあれの延長で考えればそこまで違和感なくできるはずだからです。残暑残る初秋、朝晩は袖を通して、昼は脇に抱えるのではなく、肩掛けというのも良いですね。

 

この肩掛けダブル、どこかで見たことあるな〜と思うのですが、実は映画寅さんシリーズの寅さんがやっているのがまさにそれ。彼は日本を旅していくわけですがその姿がこのスタイルなんですね。流行は繰り替えすと言いますが、50年くらい前のファッションとして流行っているいま違和感ないリスペクト?スタイルと言えそうです。

 

ダブルブレステッド誕生の理由はいろいろあったと記憶していますが、船乗りが風除けのために風の方向に合わせて右左どちらも両方止められるためにダブルのボタン配列になったという話や、軍隊制服から発展した説などありますが、歴史性でいうとダブルブレステッドのほうがシングルよりカジュアルな立ち位置にいます。しかしボタンの多さや、身頃面積の広さからか、威厳を醸し出すものでもあるらしく、エグゼクティブや保守的な人が着るイメージも付いている不思議な服です。

世界でダブルブレステッドのファッショニスタとして有名な人はいつもダブルブレステッドと言う人も多く、それだけ魅力がある服なのは確かなのでしょう。

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タッセルローファーのようなカジュアルさとドレッシーさが両立できる懐の深さのある服を着こなしていきたいものです。

 

 

ポメラニアン・ラプソディ:クールビズのソックスとシューズ

クールビズスタイルで活躍するのがローファーなどのスリッポン。そして、ソックスも、通常のソックスではなく、履いていないようにみえるベリーショートソックスがかかせません。

もちろん、「お堅い」職場であれば、黒靴のビジネスシューズしか認められないということもあるでしょうし、客先に出向くようなタイミングに素足にローファーというような恰好はラフすぎると思われる向きもあると思います。しかし、クールビズシーズンはポロシャツなど許されている職場は一定数あると思いますし、オフィスワーキングオンリーの日であれば、問題はなのでしょうか。

 

やはり、代表的なスリッポンはローファーでしょう。ローファーも表革やスエード、タッセル付(タッセルローファー)などさまざまありますが、このモデルのものは、脱ぎやすく履きやすいものなのですから、履き口が広く、涼を求めるこの時期にぴったりと言えるでしょう。

ビジネス向けのサイドエラスティックシューズもスリッポンですが、ローファーよりもビジネス成分が多いものですから、ほかのアイテムとのさじ加減を間違えるとちょっとちぐはぐな感じも受けそうです。

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外羽根のダービーシューズはスポーティ要素があるため、スニーカーのような履きこなしとしてそこまで不自然ではないように思えます。ウォークオーバーのスエードシューズのようなシンプルだけれど、カジュアルさがあるものは特に一方、内羽根の、とくにキャップトゥなどフォーマル要素の強すぎるものは、バランスが難しそうです。

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Uチップは、そのカジュアルさから素足風の履き方も活きそうな一方で、モンクシューズはやはりビジネス・フォーマル的…スエード素材などのカジュアルさが必要のように思えます。スエードは秋冬ものという認識がありましたが、カジュアルさを活かして通年履かれるようになりましたが、ここでもそういったスエードの特長が活きそうです。

 

パンツはワイドなものが流行っているようですが、やはり主流は細身で丈短めなものです。特に、夏のパンツの丈は短めのほうが軽やかさといった「気分」と合致しそうです。また、ショートパンツも厚さゆえに選択する人は多いと思いますが、ビジネスでは履かないでしょうし、レザーシューズよりサンダルなどのより涼しい・カジュアルなものがメインとなりそうです。

トラッドなファッションスタイルと違って、クールビズは始まってまだまだ歴史の浅いもの。快適かつ他者から見ても不快にならないものをこころがけたいです。

渚のシルクハット:サマースタイル

カジュアル化が進行して行くのが世の流れ。夏は堅苦しい格好では暑いのでほかの季節よりカジュアル度高めな季節です。『ダウントンアビー』に出てくるような貴族の休日はもちろん、農作業に従事する人であろうともスーツを着る文化はいまや遠い昔。Tシャツにジャケットを羽織る、などクールビズの季節が来るたびに1年のファッションスタイルのカジュアル度合いが進んで行く気がします。

いま、職場・外向きで許されるスタイルはTシャツ+ジャケットといったスタイルや、ポロシャツやシャツ1枚着の恰好でしょうか。もうこれ以上、カジュアルになるところがないと思われる一方で、許容されるシチュエーションは違えど、これらのファッションはすでに存在していたものが、カジュアルな場面以外でも許容されただけで、新しいファッションの開発ではありません。ジャケット代わりのベストのような、さらなるファッションの飛躍があるのかもしれません。

 

よくファッション指南書などで言われるのが、「半袖のワイシャツはダサいから着るな」です。半袖が袖の直径が大きくなっているのがおおく、それがダサい、ということのようです。半袖にしたいなら、長袖を捲れ、と巻き方how to もあったりします。個人的には、半袖の袖の長さが結構重要な要素だと思うのですが、それを調整するのが着てみないとわからないところと、半袖は着れる時期が例えばリネンの長袖などと比べて短いのに同じクローゼットを占有する一着であることは変わらないので、選択したことはありません。効率を考え、カジュアル=休日にも着れるものをそろえていきたいと思った時、リネンシャツやコットンジャケットなど、素材やデザインはカジュアルだけれど、ドレス感のあるものが中心になっています。そんな中、半袖シャツはビジネスかつ時期に特化しすぎているかな…と。冬のコートの代用はほかのものにはできませんが、半袖的な活用を長袖ですることは可能ですし。

 

ポロシャツは、薄手のワイシャツより厚手ですが、ポロ独特の編み方により接触面が汗びっしょりでも、ワイシャツとは違った感触です。またポロシャツは逆に長袖が出回っていなく、半袖がほとんどで、上記の袖丈面ではおっかなびっくりな買い物になりますが、1~2着クローゼットにあれば十分なので、そんなにトライはしていません。柄は無地のものが結局落ち着くと思います。白はつまらない、としても、ネイビーやグレーで十分なのだと思います。縞模様のものだとどうしてもカジュアル感が出てしまい、ネイビー×白でもソリッドなものと比べてだいぶカジュアルに見えるのではないでしょうか。

ポロシャツは、ビジネスでもカジュアルでもタックアウトして着るのがイマの主流ですが、職場であってもカジュアルなムードの職場であればワイシャツをタックアウトする文化はこのあたりからきているのかもしれません。…単純に、カジュアルな場のタックアウトからきているのかもしれませんが。

また、ポロと同じような素材であるニットシャツであれば、長袖が多く出回っています。今年一着買ってみましたがやはり快適です。…まだ夏しか着ていないので長袖でも半袖でもいい気はしていますが。

 

Tシャツを個人的に、ビジネスの場で着ることはないですが、Tシャツもビジネス⇔カジュアルの範疇で言うならば、無地のほうがスマートに見えると思います。やはり、ネイビーか白ではないでしょうか。あくまでTシャツが許される場面での話ですが、ラフな場で着たいならボートネック、スマートさを求めるなら白かネイビーを挟んだスーツとか映える気がします。

Tシャツはタックインして着ることはないと思いますが、その分、裾丈のバランスに気をつけたいところです。

 

ソックスも、通常のビジネスソックスやカジュアルなショートソックスだけではなく、履いているのかみえないようなベリーショートソックスが活躍する時期です。ユニクロで薄手かつ、かかとに滑り止め防止のものが展開されておりますが、それを使っています。ローファーに合わせるとやはり涼感があります。

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暑い夏、せめてお気に入りのスタイルで過ごしたいものです。

iのアイサツ:John Lobb"Ashley"

夏といえば、ローファーやデッキシューズ。

個人的には、アンライドのローファーが履きやすく、夏には素足で涼しく出かけることができます。(素足よりは素足風のショートソックスを履きますが)

すでにエドワードグリーンのアンライドローファーを持っていますが、「窓」がなくとてもドレッシーなもの。もう少しカジュアルなものが欲しいと思っていたところ夏のクリアランスセールが始まりました。

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ジョンロブのローファーがセールにかかっているのを発見、しかもジャストサイズでした。

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ジョンロブにはさまざまなローファーがありますが、アシュレーというアンライドローファー。

ややスクエアのトゥに窓付きサドル

ドレッシーながらもコインローファー的なカジュアルさもあります。

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ヒールは旧型のものですね。


昨今、さまざまなファッション指南書がいうようにドレッシーさとカジュアルさのバランスが大事。ややカジュアル寄りのファッションであってもこの靴がドレッシーさを程よく出してくれそうです。

ヴォヤージュ1879:クロケのロイヤルワラント

クロケット&ジョーンズが、ロイヤルワラントを獲得したようなのが、インスタグラムの公式を見るとわかります。

英国王室ご用達ともいわれ、紋章を刻印することが可能になり、靴の有名ブランドだとTricker'sがインソックスに記しています。この紋章は実は3種類あり、エリザベス女王・夫のエディンバラ公・王位継承者であるウェールズ公のチャールズ皇太子誰か1人の認定で、1つ紋章を使うことが許されます。3つもっているブランドもあれば、5年ごとの定期更新で脱落してしまうブランドもあるようです。

Tricker'sは、チャールズ皇太子愛用とのことで、1つのワラントを持っています。ジョン・ロブも王室の愛用品として有名ですが、対象はビスポーク部門として独立した「ジョン・ロブ・ロンドン」に対してですので、既製品ブランド「ジョン・ロブ・パリ」にはないわけですね。

紳士服関係でいうト、シャツメーカー「ターンブルアッサー」やアウター「バウアー」、香水の「ペンハリガン」なども授与されています。

 

クロケット&ジョーンズが授与されたのは初めてではないでしょうか。立ち位置としては、歴史ある高級靴ながら、老舗有名ブランドであるジョン・ロブ・パリやエドワード・グリーン、そして新興ガジアーノ&ガーリングの一つ下…であり、しかしてトレンドやファッショナブルな印象のあるブランドとしてシーズンごとに新バリエーション・新モデルやセレクトショップ別注を展開しています。

デザインの一方、造りに関しては批判的な向きもよくあるようです。インソックスの刻印が箔による、標準ライン:スタンダードラインは特に酷評する人が多いように思えます。インソックス刻印が実印(実際に凸凹があるタイプ)のプレミアムライン:ハンドグレードラインはスタンダードよりも良い資材を使っているということで、批判意見は少なくなりますが、疑問を投げかける声も聴きます。それだけこのブランドが表立っているからこそ、批判が集まるのかもしれません。

個人的には、メーカーが近いという理由で日本製が好きなため、フォーマル・ビジネス向きのシューズは日本製が多くを占めています。まあ、英国製の靴を修理してもらうリペアショップの作業クオリティに文句があるわけでなく、せいぜいメーカー純正の修理、ウェルとが切れても直せて履き続けられるという程度なのですが。

 

日本製は精緻な印象を受ける一方で、カジュアルとフォーマルの間といったバランス感が必要なものにはまだまだという印象を受けます。

アウトドアブーツやローファーなどは英国製のほうに惹かれるものを感じます。クロケの靴は持っているのは、アウトドアブーツとスエードチャッカブーツ。特にスエードチャッカはアンラインドなのが使い勝手が良いです。

ワラントを取ったことでどのようなブランドに変化していくのか?あるいはしないのか注目していきたいです。

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真夏の通り飴

秋冬物のクリアランスは年始くらいから1ヶ月程度の間に開催されるようですが、初夏物のクリアランスは6月から1ヶ月程度の間に開催されることが多いようです。季節はまだまだ続くもののショーケースの中身が次の季節へと移行するタイミングであり、ひょっとしたら給与体系の多くで賞与が出るタイミングなので、欲しいものに手が届きそうとか安いから買ってしまうことを期待している向きもあるかもしれません。

 

メンズ、特にドレスよりで外せないが、伊勢丹のメンズセールでしょう。サイズが限られてますし、それでも安くはないですが、エドワード・グリーンなんかがセールされていることもあります。時期は各クリアランスセールの後ろの方なので、他店舗セールを見つつ、何が出るんだろうと思う人もいるかもしれません。

 

セールで買う際には、それは価格が下がっていなくても買うべきであったか?と気をつけています。もともと欲しかったけど、予算的に見送ったもの、試したかった柄や色などは買っても良いと思います。しかし、欲しいサイズがないのに買う、欲しいブランドだからスタイルはビミョーだけど買う、こういう買い方をするとたいていタンスの場所を取るだけになってしまいがちです。やはり似合わないとか自分のファッションスタイルに合っていないということがわかってしまうのでしょう。LサイズがほしかったけどXLで、とか黒のプレーントゥが欲しかったけどコンビシューズで、とか自身が身につけようとしていたシーンと大きく違うものは手に入れても使いがたいものです。

 

今回買ったのはダブルブレステッドのジャケット。夏には見頃の重なりが多い分暑いですが、Tシャツの上のジャケットとしてシングルとは違った使い方ができると思い買いました。ダブルブレステッド、なんだか最近注目のジャケットスタイルです。f:id:thumoto:20170624160901j:plain