ディス・たんす:ファッションから見る家と収納

f:id:thumoto:20160722224557j:plain引っ越しをすると、必ずつきまとうのが収納の問題です。ファッションにこだわりがある人にとっては、その管理できるスペースがあるかないかも引越し先を考えるうえで重要になるでしょう。引越し先の賃貸物件を選ぶ際、「広いほうがいい」「風呂トイレ別が」…などといろいろ言い出すとキリがないところですが、「クローゼット付きのほうがいい」というのは、衣服の収納を考える上でとても重要なポイントです。

 

クローゼットがある物件の場合、どの程度広いのか?を重要視するかしないか、は持ち物がどの程度「掛ける」必要があるかで決まってくるのではないでしょうか。男性の場合、スーツやジャケット、コートといった、ハンガーに掛けないと傷むモノに関してはクローゼットの中、ハンガーに掛けたいところです。またシャツもシワを取ったものを畳んでシワにしてしまうのも手間の無駄ですから、ハンガーに掛けておきたいな、といったところでしょうか。また、ジャケパンスタイルのパンツもプリーツを大事にしたいものが多いでしょうから掛けておきたいところです。

スーツ、ジャケット、コート、パンツ、シャツ…とすると春/夏、秋/冬モノそれぞれが少なくても、なかなかの量になってしまいそうです。ジャケットとパンツは組み合わせで、スーツのように掛けたり、シャツも特別な日用、みたいなものは畳んでしまうのが良いのかもしれません。

畳む、といえばソックスや下着類は畳んで入れる「タンス」だとか「コンテナ」的なものが必要になってきますよね。これの置き場所をどこにするかもクローゼットが広ければその下、とかでいいのでしょうが、そうでないと思案するところです。

また、ネクタイの管理は「吊るす」派と「巻いて置く」派がおります。私自身は前者なので、クローゼットにて、ハンガーに吊るし掛けているのですが、吊るすと伸びる、という意見もあり、「巻いて置く」派の方も結構いると思います。そうした場合、タンスなどの引き出しひとつ分はネクタイになってしまいますので、さらにスペースの工夫が必要、なのかもしれません。

 靴が多い方は靴の棚(靴箱と書くと靴購入時の箱と混同しそうですよね)も悩みどころです。背が高く壁一面棚、という「ウォール」型のものであれば収納に困ることはなさそうですが、賃貸物件の既設で、肩までのようなサイズ感だと、10足程度しか入らないでしょうから、それ以上持っているような人だと一つの棚に収納するのは難しいでしょう…そこで「夏場履かないブーツなど、シーズン外の靴は別の場所に収納」「同じようなシューズラックを買う」などといった解決策が考えられますが、夏場にブーツはともかく、冬場にローファーなどを履くことはあるのではないか、と思いますし、一箇所にまとめて管理するのが理想的。

そう考えると既設で動かせない場合はともかく、ウォール型のシューズラックを設置するのが無難でしょう。既設でそれが動かせず小さい場合、新たにシューズラックを手に入れる必要がありますが、難しいのが部屋としての統一感などを気にする場合です。背丈を既設のものと合わせる必要があるでしょうし、色合いなどもカラフルにし過ぎると、装いでの多色使いは難しいのと同じくちぐはぐな感じになってしまうでしょう。(もちろん挿し色はありなのかもしれませんが)

最寄り駅がどこかや歩く分数などの所在地や間取り、風呂・トイレ・オートロックなどの設備面などが重要になってくる家選びですが、こうしたしまいやすさも選ぶさいの重要なポイントかも知れません。