one more time, one more sokcs:靴下について

靴下、というアイテムはかなり地味なアイテムです。手首より先、首より上以外の肌を見せないために、靴とズボン/パンツの間に存在するアイテムですが、裾丈の短いのがトレンドの昨今、見た目の比重は多少上がったと言えども、ソックス選びに重点を置いているひとはいないでしょう。

スーツでの着こなしのポイントとしては肌が露出しないこと。普通のソックスだと足を組んだ際に肌が見える、とロングホーズを薦めるひともいますが、面積が大きい分、夏はどうしても履きたくないアイテムになりがちで、秋冬物と同じくくりに個人的にはなってしまっています。

ロングホーズそのものがあまり目にしないアイテムですので、個人的には普通のビジネスソックスでもよいかと思います。肌が見えるルールに抵触さえしなければ守っていることには変わりありませんから。足を組まずに座っている状態で肌が見えるのはややソックスの丈が短いかな、と思いますが。

長さより大事なのが、靴の履き心地に直結する靴下の厚さ。タイトな靴の履き方を求める人にとっては重要なポイントになります。逆に履きこなしていくうちにやや大きく感じるようになってしまった靴は厚手のソックスを履くことで解消することができます。タイトフィッティングが好みの人は試着の段階から普段履いている靴下を履いていくことは常識かもしれませんが、困るのが靴下の厚さがブランドによって微妙に異なること。履きなれた靴はともかく、履き慣らしの段階で靴下と靴の相性が悪いと遠出をしていても帰りたくなります。(履き慣らしで遠出はすべきではない、というもっともな意見はあるでしょうが…)

また、柄は、無地のものがもっともフォーマルとされているのはほかのアイテムと変わりません。ただ、個人的に気になるのが、ブランドのワンポイントが入っているもの。例えば、スーススタイルでくるぶしだけそういったロゴが入ってるのは「浮いている』ように見えないでしょうか。外から見ると気になるポイントなのでは?と考え、まっさらな無地を求めるようになったので、薄手であってもそういうワンポイントがあるものは手に取りません。土踏まずの部分にあるものは履いた時、脱ぐ時以外には見えないので気にならないのですが…

こうやって絞り込んでいくと思いのほか、選択するべきものがなくなってきます。特に厚さにこだわると同じブランドのものがよいと考え、しかし、そこまで優先的に費用を投じれる分野でもない…と行きついたのは、伊勢丹三越で展開してるMITSUOKAというブランドのもの。通常の丈のソックスですが薄手、ダークネイビーやグレーがあってビジネスにはもちろん、ブラウンと言ったオフでも使いやすい色が揃い、たまにセールにかかっているのもポイントが高いところです。

そうそう、色ですが基本は(スーツ)ズボンに合わせるのが良い、と言われます。ネイビーのスーツの時はネイビーを、グレーの時はグレーを、といった感じですが、あまり見られるところでもないので、黒に近いネイビーやグレー一色をまとめて揃えてもいいかもしれません。靴に合わせるという手法もあり、こちらの場合黒かブラウンになると思います。個人的には、黒はアイテムとしては革靴以外持たない主義なので、ブラウンしか実践したことありませんが、ジャケパンチノパンやコットンパンツなどのスタイルならブラウンシューズ+ブラウンソックスが自然に取り入れられると思います。スーツはズボン、カジュアルな装いなら靴と言った自分ルールもできそうです。

逆に合わせない、という手法もあります。スーツ靴のトーンは同じだけれど、ソックスだけ真っ赤とかそういうのです。アーガイルソックスは伝統的な英国柄なのでジャケットなど英国的ファッションなら取り入れやすいように思えます。個人的には同系統ファッションの時ーブルー系コーデの際、ソックスを明るいブルーに、グレー系の際、白に近いライトネイビーになどーをすることがありますが、その程度でしょうか。

ふと足元を見られる際も、おっと思わせたい遊び心や、足元もしっかりしてる抜かりなさを嫌味なく出せるようにしたいものです。

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