バスから考える

京都に1年ぶりに行きました。

前回は大阪から行きましたが、今回は東京から行って、あらためて感じるのは観光の街なんだな、と。
京都駅に降り立つと日本国内外を問わず観光で来ているであろうキャリーバッグを持った人や、おみやげの袋を両手に抱えている人々と何回もすれ違いました。
また京都駅の地下街では、お昼時だとどの店も並んでいる人がいて、それだけ京都駅周辺で食べ物を求める人が多いことを実感。
この街で観光するには、公共交通手段として欠かせないのはバスになります。京都駅前のバスターミナルでは、どのバス停も10人以上の列ができていました。

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1年前にあったのか定かではないのですが、京都バス車内にはモニター案内があり、多国語での音声案内があるのに気付きました。
バスは公共交通手段としては一度に運搬できる人数が決して多くはないですが、観光客という外部の人間にとって、この乗り物への心象は、運転士の応対にも左右されることが高そうです…と気性の荒い運転士さん、丁寧な運転士さんをみて考えされられます。
よく京都のバスの運転は荒いだとか、そんな話を聞きますが、これは逆にバスという乗り物だから問題になるポイントかもしれません。
これ以上の乗り物になると路面電車、通常の電車サイズになるのでしょうが、そういった鉄道で「運転士(あるいは車掌)の応対がひどい!」となるのはよっぽどのことではないでしょうか。
電車の運転士さんが怒っていたからといって車のような急発進・急停車ができるわけでありませんし、車掌さんがご機嫌斜めで、ついぶっきらぼうにアナウンスした、ということもあまり聞きません。
しかし、バスの運転士さんに、「このバスは●●に行くか?と聞いたら怒鳴るような口調で返された」という話はより「ありそう」ではないでしょうか。
実際にそういった光景を見ましたが、それは少なくとも、プラスの感情を期待するものではないと思います。

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公共交通として最も利便性が高いのは鉄道でしょうか。
JR、阪急、京阪、嵐電、市営地下鉄、叡電、京都駅より北部を走る鉄道ですが、
どれも金閣寺銀閣寺に行くのは適していませんよね…
四条付近の繁華街は、阪急、京阪、市営地下鉄とどれも地下化されていますが、新たに建設するには、地下は地下で遺跡的な意味合いで掘るのが難しいと聞きます。
大山崎や、山科のあたりに交通ラインが集結していくように、京都の土地や環境に交通が規定されているといえる象徴的な事例なのかもしれませんね。f:id:thumoto:20150808233804j:plain