ファッション

Swing'in the rain

雨の日の靴のメンテナンスは「乾かすこと」「油分を入れること」に尽きるでしょう。油分を入れること、に関していえば日常的なメンテナンスとそう変割りはなく、この点に関して変わり映えがあるのは人によって「磨き方」は変わってくるというところでしょう…

結婚行進録:夏の京都にて

結婚式や、その二次会の服装というのは迷うもの。 季節はもちろん、新郎新婦とは親族なのか友人なのか、はたまた友人代表・仲人なのかといった関係性も重要になってきます。 おしゃれにこだわりのある主催者ならば、ドレスコードなんてものも、あるかもしれ…

真夏の夜の靴

夏のブーツは、履いているほうも見ているほうも暑苦しいのでブーツ好きやよほどのシーンでない限りめったに履くことはないでしょう。しかし、スエードは秋冬のものという認識から、シーズンに関係なく履ける靴となってきました。スエードはもともとカジュア…

ディス・たんす:ファッションから見る家と収納

引っ越しをすると、必ずつきまとうのが収納の問題です。ファッションにこだわりがある人にとっては、その管理できるスペースがあるかないかも引越し先を考えるうえで重要になるでしょう。引越し先の賃貸物件を選ぶ際、「広いほうがいい」「風呂トイレ別が」……

God is in the details

「神は細部に宿る」という言葉、ファン・デル・ローエというモダニズム建築の大家が言った言葉として有名です。「細かいところも、手を抜くな」「誰も気しないような細部を完璧にしてこそ、全体も完璧なものとして仕上がる」というような意味で用いられがち…

License to buy:スーツを買うときの個人的ポイント

スーツを買う時、見るポイントはいろいろあります。 ラペル(襟)の形が普通のタイプ(ノチッドラペル)なのか、尖ったタイプ(ピークドラペルなのか。ボタンはシングル(縦一列)なのか、ダブルなのか。シングルの3つボタンなのか、2つボタンなのか。袖ボタ…

Cheap Classics

クラシックな装いは実は安い、との文言、スーツなどに興味ある人ならば聞いたことはあるのではないでしょうか。 革靴でいうと……… 2万円のセメンテッド製法の靴→1年で買い替え 10万円のグッドイヤーウェルテッドの靴→手入れで20年は履ける! といった図式で語…

Shanklinの空に:エドワードグリーンのチャッカブーツ

今週のお題「わたしの一足」ファッションアイテムを買う時、大抵はこういう感じのアウターがあれば買おう、とか、この色・柄のタイを買いたい、とか決めていくわけですが、予想もしないものに出会うこともあるわけです。今回、セールを覗いてみて欲しいなと…

観光の耐えられない軽さ

観光、それも宿泊をするとなると服選びにプラスして靴選びが大事になってきます。 荷物を増やしたくない以上が2日続けて着るのはイヤだ、そんなとき、しかし男性ならシャツや下着の替えは持って行っても、ジャケットは一着、ズボンもできれば一着で済ませた…

光のどけき春の日に:miyagikogyo Suisen

ユニオンワークスブログで紹介されていたポストで印象的だったのが、「男のビジネス靴は内羽根黒が5足あれば良い」というポスト。 My favorite 5 pairs of Black Oxfords ☆ - U N I O N W O R K S B L O G http://unionworks.blog118.fc2.com/blog-entry-964…

行く野の道は:miyagikogyo”HAMAYUU”

今年はスリッポンが注目を集めている、ローファーやタッセルローファーだけでなく、ワンピーススリッポンのようなタイプも注目だ、と聞きます。 このmiyagikogyoの靴は3年ほど前に打ち出していたモデルで、いまは展開していないようです。たしか、ネイビーと…

むさしあぶみ:miyagikogyo "Kakitsubata"

ミヤギコウギョウ(miyagikogyo)で2足目の靴として考えていたのが、より広範囲で履ける靴。1足目のキャップトゥはやはりビジネスやフォーマルの靴。しかし、当時【ビジネスで履ける靴は少なく…そこで、黒靴だけれど、ビジネスだけでなくカジュアルで「いけ…

装物語:『相棒』相棒たち

杉下右京がトラッドなファッションに身を包むとしたら、その反対のアメリカンなカジュアルファッションをまとっていたのが亀山薫でした。フライトジャケットにトレーナーシャツ、カーゴパンツというフランクなたたずまいは、キャラクターの性格だけでなくフ…

装物語:『相棒』杉下右京

実写映画やドラマは、マンガ・アニメなどよりもファッションという点で参考にしやすいところでしょう。もちろん、現実にはないファンタジーな世界のものもありますが、現実と地続きな作品であれば、「リアル」なファッションであるわけです。 他方で、キャラ…

装物語

マンガ・アニメの世界では、キャラクはいつも同じ格好です。『ルパン三世』『ワンピース』『名探偵コナン』などなど、登場するキャラクターは、同じ格好ばかり目に浮かびます。理由としてよく聞くのが、学校を舞台としたものが多く、そういった作品では制服…

On my mind:雨の日の靴の手入れ

雨の日が続くと靴のローテションに頭を悩ませます。また、雨と靴でもう一個頭を悩ませるのが「塩吹き」と呼ばれる、雨によって靴の表面が白くなるアレ。 この画像ではキャップトゥのラインそばの付け根の部分がそうなっているのがわかると思います。 雨の日…

チェスターで朝食を

チェスターコート、と呼びますが正しくは「チェスターフィールドコート」。 ピーコートも、「Pコート」ではなく、「Pea Coat」が正しいそう。 チェスターコートは現在、セーターやシャツの上から着るジャケットのようなはおり方をされ、スーツやジャケットの…

Hello, it's me:ポケットチーフ

スーツなりジャケットに必要ではないけど、あったほうが良いと言われているのがポケットチーフ。 ポケットチーフは入れ始めてると気恥ずかしいが、慣れてくるとナシでは逆に落ち着かなくなる……なんて話を聞きますが、たしかにそういった感覚になることは個人…

カスタムへみちづれ

コート。それは暖冬には不要なものです。しかも手持ちがゼロ、というわけでもなければ必要はないでしょう。 しかし、突然思い立つと欲しくなることもあったりします。……暖冬なのに。 一般的に最も格式高いチェスターフィールドコート。フォーマル用な黒や比…

四角いツマサキを丸くする?

靴のスタイルとして、プレーントゥだとかフルブローグだとかいろいろありますが、つま先の形状も重要な要素の一つ。 四角い「スクエアトゥ」と丸い「ラウンドトゥ」、それぞれの捨て寸や角度によってかたちは変わりますが同じタイプの靴であっても印象は変わ…

評装のテイコク:初詣

年が明けて最初にする初詣。初詣には寺社へ参拝しますが、年が変わってすぐの真夜中から日の出前は寒いし、家族揃っての休日としてカジュアルに参拝される方がほとんどでしょう。 一方、内閣総理大臣の伊勢神宮参拝はモーニング着用で行われることが定例とな…

007の亡霊(たち)

『007 スペクター(Spectre)』を観ました。以下核心部分含め所感です。 ダニエル・クレイグ主演4作目のジェームズ・ボンド。『カジノ・ロワイヤル』『慰めの報酬』『スカイフォール』と続くこの作品、 まず、注目したいのは光の影の使い方。イタリアの宮殿…

空気のように軽いもの

履物といえば、靴ですが、短靴というからには長靴があるわけで、ブーツは存在感あるジャンルなわけです。靴の歴史としてさまざまなエピソードがありますが、こと日本において語られているのは最初にブーツを履いた坂本龍馬とそのサイドゴアブーツでしょう。 …

無言の後衛

革靴を長く履くためのメンテナンスにはデイリーやウィークリーの、家で行うためのものと、底の張り替えといった自分ではできないものがあります。 特に底の張り替えは、大きな区切りとなるところで、例えば革底だった靴を雨用にゴム底にしたり、ゴム底のなか…

さて知らずの記

宮城興業を知ったのはWFGとのコラボ「ミヤギコウギョウ」でしたが、セミオーダーの靴や、百貨店向けのメーカーブランドも展開していることを知りました。 初めて展開していた大阪の百貨店で見かけたときはそのまま買ってしまいました。1種類しか持っていませ…

Study in Brown

茶靴、というのは黒靴よりもフォーマル性は下がります。というよりもインフォーマルなカジュアルな靴であり、キャップトゥであれ余暇の靴でした。 ロンドンにはあいにく行ったことないですが、ロンドン・シティのビジネスパーソンは黒靴ばかりというのはよく…

たとえ、天が落ちようとも

宮城興業とWorldfootwearGalleryのコラボ「ミヤギコウギョウ」ブランドの靴は、キャップトゥ「ベニバナ」以外にもさまざな靴が展開されており、現在6足ほど購入してきました。 現在履いてるミヤギコウギョウについて、簡単にまとめておきたいと思います。 …

黒ざめた乗馬靴

乗馬用の靴として誕生したというjodhpurs boots。 初めて履いたエドワードグリーンはこちらでした。 セールになっていたので思わず買ってしまい…… 英国サイズ6.5〜7.5あたりを履いてるのですが、こちらは7でした。 (82ラストは202よりも細くなっていますし…

末咲く花の色深く

まゆはきを おもかげにして べにこのはな 松尾芭蕉『奥の細道』で読まれたこの句、読まれま場所は現在の山形県になります。江戸時代、山形は紅花の産地として有名で京都・大阪に船で輸送するほどのでした。そのためでしょうか、山形県の花は「ベニバナ」です…

Thinking in the rain

秋雨のシーズンが終わり、これから秋めいていくのでしょうか。最高気温は25度が超える日もあり、昼日向では背抜きのジャケットを着ていると汗ばむので、秋に突入!にはまだなっていないでしょうが、朝夜は虫の音と相まって秋を感じます。 長雨のシーズン、悩…