ビューティフルワークス

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<肝心な本文が消えていたため、たぶんこんなことを書きたかった>
令和になったからと言って、何かが劇的に変わるわけではないのですが、「一世一元」の今の日本においての初めての予定されていた改元は、「盆と正月が一緒に来たよう」なお祭り感がありました。逆に何やってい野かわからないのかもしれませんが、休日が長く祝祭感は高かったですね。
そういったなか、令和のキャンペーンで見かけたのが、このTricker’sのスリッポンフルブローグです。ビジネスシューズよりもカジュアルシューズに関心がある中で、これまで持っていたローファーより、履きやすくもいろんな場面で使うことを考えると、スリッポンの革靴でも、タフよりなものがなにかあるといいなー、と思っていたところでした。

ユニオンワークスは、皆さんご存知のリペア専門店ですが、英国靴の販売なんかもやっていて、ガジアーノガーリングの独自輸入販売なんかもしています。もともと、ガジアーノガーリングの取扱店は少ないですが、以前シューキーパーを探しましたが、確実に扱っているのは都内でも、ここともう1~2店舗くらいしかわかりませんでした。
で、靴をどんどん履いて自分だけのものにしよう、といったコンセプトなのか、Tricker’sは、別注まで展開しており、その中で見つけたのがこれです。
Tricker’sらしく肉厚な革で、アンライドなエドワードグリーンのローファーとは対照的です。勝手にブランドにオープントラックなイメージがありますが、シングルソールのヒドゥンチャネル。一見するとデザインはいかにもTricer’sらしいものですが、いっぽうでスリッポンらしいドレッシーさを出している靴です。
いまの外見が、格別美しいことはないですが、5年後や10年後、20年後の履き・磨き込んだ表情が楽しみだなと思っています。
サイズ感が、本当はハーフサイズくらい小さくできそうでしたが、構造はガジアーノガーリングやエドワードグリーンではなくトリッカーズでかかとの包み込み感が向上するといったわけでもないですし、それを求めるのも違うかと。気軽に履きやすくなることを考えて、そこまでサイズは小さめにしませんでした。

ビジネスとカジュアルの垣根がなくなりつつある今、お客さんに毎日会うといった業種でもなければファッション的なルールはなくなりつつあります。そのなかでシックな方向に行くのか、カジュアルに行くのかは人の価値観や嗜好でしかなく、スニーカーやTシャツのリラックス感が好きなのか、襟付きのシャツやジャケットでのかっちり感が好きという向きもあるという違いでしかなくなりました。Tシャツにスーツで革靴スタイルも提唱されるいま、適度にリラックスしているけれど、シックだと感じる装いは、カジュアルアイテムとドレスアイテムのバランスで成り立っているものかもしれません。

もともとレザーシューズの時点でドレスアイテムとされそうな昨今ですが、その中でも表情はかなりカジュアルより。ですが、ローファーではないので、ドレス度の低いスーツなら違和感なく行けるカジュアルなレザーシューズとして月日の経過が楽しみです。