Diao Ye zong:茶靴の風味

凋葉棕とは朽葉色のことを指すようですが、この色はさりとて、葉が朽ちるといってもさまざまな色があります。

ベーシックな革靴の色は黒と茶ですが、バリエーション豊富なのが茶の程度。赤みのあるダークブラウンやライトブラウンもあれば、赤みがまったくないブラウンそのまま、といった色もあり、栗や松、さまざまな木の色に例えるとことが多いようです。木といっても、表面を見てそこまで違いはないですから、ここでの木というのはおそらく、家具としての表面の色合いのことなのでしょうか。

 

同じ名前でも違う色だったり、同じ茶色を違う名前で呼んでいたりしますが、まずは自分の好みの色を見つけるのが茶靴を好きになるポイントでしょうか。

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左からガジアーノ・ガーリング、エドワード・グリーン、ジョン・ロブのローファーです。こうしてみるとガジアーノ・ガーリングだけ一段明るい赤茶という感じでしょうか。いずれの色も茶靴としてはオーソドックスな色だと思います。EGのバッキンガム、JLのアシュリーはアンラインドローファーなので、どちらかといえば春夏向きのローファーですが、一年を通して履ける色合いの靴となっています。GGのアンティーブスは内張もしっかりとしたローファーなのですが、色合いは本来もっと薄く、濃いめにしようとしてこのミディアムブラウンの色合いまで来たのですが、もう少し濃い色に染めていきたいですね。

 

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一方こちらはミヤギコウギョウのUチップ。ブラウンで実はもっと明るめ……のものが標準らしいのですが、明るすぎるよりも暗めのUチップを探していたので手に入れました。ほぼ赤みはなく、ぱっと見は黒に見えそうほどの濃い茶色。

 

靴が靴らしくなるのには2年くらい経ってからと聞いたことがありますが、特に茶靴はその傾向にある気がします。アンティーク模様や好きな色合いに染まっていくのが手に取るようにわかるのは茶靴ならではです。