暦の上でもディセンバー

10月に入るくらいの頃は、夏の延長線上、という気もしますが、11月になると秋やら冬やらといった空気になってきます。毎年がそうなのかは思い出せませんが、庭で金魚やメダカなど、水の生き物を飼育している人のブログによると、11月中のある日に冬眠して魚たちがいなくなるそうですし、コートの準備をするのも、ちょうどこのあたり。秋のイメージが強い紅葉は12月まで見れますが、装いとしての冬が始まるのは11月のどこか、なのでしょうか。

 

コートもステンカラーが多くみられる春/秋用のものもあれば、チェスターコートなど冬用の厚手のものもありますが、自身のクローゼットには冬用のものしかありません。単純にスペースの問題と、ジャケットやシャツなどの調節で乗り切ることが多いからでしょうか。SSものを厚く着る/AWものを軽快に着るのどちらかで冬以外の季節は乗り切れると感じております。(単に「めぐり合わせ」といいますか、買うタイミングがなかっただけ、なのですが)

 

で、手元にあるのは、いずれもネイビーのチェスター、ポロ、ピーコートと、グレーのダウン。ドレスコートとしては、ネイビーがもっとも使いやすいと考え、フォーマルはもちろん、ジャケットなしの装いでも活躍するチェスターや、ビジネスでスーツやじゃけぱんを選ばないポロ。丈がながいためフツーのピーコートと違ってジャケットの上から羽織れるためビジネスでも違和感ないピーコートとあり、機能性では雪が降っても寒くなりにくいダウンと合わせて特に不足を感じないクローゼットのコートコーナーでしたが、色合いがすべてネイビーなことを考え、他の色のコートを思案していました。グレーのチェスターも昔は合ったのですが、どうもしっくりこなく、今に至ります。ハンドトゥース柄も考えたのですが、程よいのがなく、いきついたのがベージュのチェスターコート

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現にチェスターコートを持っており、シルエットとしてはなじみがあること、そして、どうやらコートの基本の色はネイビーとベージュであることを知り、こちらに。個人的にはグレーはどうしてもオンのイメージが強いのですが、ベージュはむしろオフの色で休日も使いこなせそうです。コートの世界では、ジャケットやパンツのネイビー/グレーが基本と違い、 ネイビー/ベージュが基本と言うことを最近知ったのですが(それが正当性があるかはともかく)、ステンカラーコートはベージュがネイビーはじめの多色よりも見かけることを考えるとそう不思議はないのかもしれません。

オフの日のチェスターの装いだと今日のトレンドがジャケットなしの着こなし。これはもともとどこから来たのでしょうか。ダッフルコートやピーコートはジャケットなしで着るイメージが強いですが、そういった着こなしが格上のコートであったチェスターにも来たのでしょうか。あるいはジャケット+Tシャツのような着こなしが、ジャケットにシルエットが近いチェスターに応用されたのでしょうか。それとも、トレンチコート+ブラウスのような女性ファッションに感化された着こなしなのでしょうか。これまでなかった波として気になるところです。

ちなみにコートにも格式はあり、チェスター>ポロ>ステンカラー=トレンチ>ピーコート=ダッフルなイメージです。国際的な冠婚葬祭の式典でのチェスター一色の風景や、とあるファッショニスタのタキシードの上にダッフルが伝説化するのも、こうした格式の影響によるものなのでしょう。

本来的なTPOと、新しい装いどちらも楽しめる冬にしたいものです。