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waiting for dove

靴は3年経ってようやく一人前になる、というようなことを語っていた本がありました。革靴はメンテして履き、メンテして履き、馴染み、風格を持つようになるのにはそれくらいかかる、という意味でしょう。

実際、タイトな革靴を馴染ませジャストフィットで履くのが好きな方であれば、キツくてどうにか履ける・履けないというものを手に入れて、時には痛いながら履きつつ馴染ませるというのが、靴を買った後のいつもの「通過儀礼」「試練」でしょう。

とあるブランドによっては、地獄とも言える日々を過ごして、なじませる体験までが有名になっているところまであります。

 

宮城興業のメーカーオリジナルブランドの靴は東京・原宿のワールドフットウェアギャラリー別注のミヤギコウギョウ(miyagi kogyo)と、大阪伊勢丹西武百貨店などで展開するMIYAGI KOGYOがあります。

(ちなみに、この書き分けはインソールのブランド刻印が、ミヤギコウギョウのほうが小さいフォントのため、こうしています。両方とも大文字なのですが…)

MIYAGI KOGYOのキャップトゥが購入から3年が経過した。手持ちのmiyagi kogyoのキャップトゥと比べてみてみます。

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画像の2足のうち、上のものがMIYAGI KOGYO、下がmiyagi kogyoになります。サイズは上が下よりもハーフサイズ小さめ。MIYAGI KOGYOが横幅がE相当、miyagi kogyoはD相当とスマートなこともあり、ハーフサイズの違いとなっているかと思います。

 

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トゥのアップを。同じく上がMIYAGI KOGYO、下がmiyagi kogyoです。全体シルエットと同じく、MIYAGI KOGYOのものは丸っこいエッグトゥで、miyagi kogyoのもののほうがスマートです。エドワードグリーンの202的なシルエットが上ならば、下は82や、ジョンロブ7000的…といえるでしょうか。

 

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こちらは上がmiyagi kogyo、下がMIYAGI KOGYOです。ステッチはどちらも同じ程度小刻みについていますが、miyagi kogyoのほうがやや細かい…でしょうか。革質はmiyagi kogyoのほうが上のように見えます。

 

履いた所感としては、miyagi kogyoのほうが細めのラストで、がっちりホールドに近い印象を受けます。ハーフサイズ差があっても、そう感じますので、かなりラストの特徴は違うと言えそうです。

また、これは私の足の形の影響でしょうが、MIYAGI KOGYOにはどうしてもキャップトゥ部分にしわが入ってしまいます。こうした点からmiyagi kogyoの方が私向きだと感じております。しかし、MIYAGI KOGYOのほうがあってこそ、使い分けがなりたっています。

用途を考えない購入は向こう見ずですが、しかし付き合っていくなかで見える用途もあるのではないでしょうか。

11月12日は洋服記念日。明治の時代に和装が礼装から外され、洋装が布告されたとのこと。洋装の原点であるキャップトゥを始めとした黒靴が活躍する季節です。