大洗は萌えているか?

「大洗に行こう」

そう言われて車で大洗に行ったのでした。大洗は、もともとビーチやアウトレット、茨城県最大級の水族館もあり、有名な観光地なのですが、ガルパンこと、ガールズアンドパンツァーというアニメ舞台地になったことで、聖地巡礼の地になっています。アニメ本編は終わっても昨年末から劇場版の公開があり、盛り上がりは衰えていない、どころか萌え系街おこしの成功例として勢いを加速しているよう。

さて、大洗。この街自体は大洗町という市区町村の「町」であり、決して大きな街ではありません。

大洗駅は街の西部にあり、商店街がある真ん中、東部海岸沿いのアウトレットからは若干離れており徒歩だと10〜15分くらい歩くことになります。

駅からバスもでていますが、おそらく車で来る人の方が多いのでしょう。県道173号線は休日よく混むそうです。

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海岸に沿った茨城県道2号線・173号線を南下するにつれて大洗アクアワールド、大洗磯前神社、めんたいパーク、マリンタワー、リゾートアウトレット、サンビーチとあり、大洗の観光スポットはこの線を軸としています。

ガルパンでは戦車の「試合」場所としてこの大洗が登場し、街を駆け巡るのですが、この観光道路だけでなく駅前や商店街も登場するわけです。それゆえ、街全体が聖地となっているのですが、街おこしとして街全体が盛り上がり得るわけです。

なぜ街おこしができたのか?それは最初からタイアップを意識してないいやらしさがない点であるとか、作品そのものがヒットしたからとか、街が積極的にしかけていったからとか、さまざまなことが言われてます。

大盛り上がりのいま、理由を見つけるのは簡単なようで難しいですが、街全体への盛り上げとして面白いな、と感じるのは、施策として大洗が展開したのは、商店街を中心としたキャラクターポップの展示です。

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商店街の店舗に置いてあるガルパンキャラクターのポップ。もちろん、各店舗の理解が重要ですが、ポップ探しをするために商店街へ足を運んでもらおうという試み、これを街の外からの観光スポットイメージである水族館やアウトレットの軸からずれた場所でおこなうことで、重点をズラす、活性化を図ろうとしているように見えます。

商店街を歩くとコラボ商品の販売や店ならではの物販の販売をしています。

 

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かの有名な肴屋本舗の手前、鳥孝という鶏肉精肉店で買えるのは唐揚げやつくね団子揚げといった食べ歩きのフードですが、ここにしかないといえるほど美味しい味付け。

しかし、こういったものに出会えるのも商店街をぶらぶらしてこそ、です。キャラクターポップをフックとした価値の発見が大洗大盛り上がりの秘訣(の一つ)かもしれません。