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私のご馳走帖:京阪神-寿司篇

内田百閒という、作家がいました。

ニコニコ動画やPixivのタグのように紹介するならば、「夏目漱石の弟子」「幻想小説」「鉄道オタク」「猫好き」「グルメ」「随筆家」と知られる彼の作品。

有名な作品では『阿房列車』『旅順』などがありますが、「餓鬼道肴蔬目録」という作品があるのをご存じでしょうか。

戦争中の、食べたいものを単に列挙しただけのリストに過ぎませんが、食べ物の名前だけでなく、店名つきの食べ物もあったりして、食へのこだわりを感じさせます。

彼ほどのこだわりはないですが、これまで京阪神で過ごした短い時間で食べて印象的だった、立ち寄りたい、という個人的なごちそう店を、お寿司にフォーカスを当てて紹介します。

ちなみに、現在、「寿司」と聞くと思い浮かべるのは、白いお米のシャリの上にナマの魚の切り身が載った「にぎり寿司」だと思います。発祥は江戸であったため「江戸前寿司」と呼ばれ、他にも寿司といえば、「巻き寿司」「棒寿司」「なれずし」などありますが、この江戸のファーストフードが現在一般的な寿司として広まっているのはなんだか面白いですね。

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中央市場 ゑんどうf:id:thumoto:20151226172917j:plain

寿司の店が集まる場所として、東京の市場・築地は有名ですが、大阪にももちろん市場の名店があります。それがこのお店。つかみずしという独特の握り方のにぎり寿司のお店で、棒寿司などもありすが、ほとんどの人は「上まぜ」という5貫セット1500円のものを頼んでいた印象。上まぜは1つ頼むと5貫、足りなければもう1つ頼んで…といったわかりやすいシステムで、頼んでくるごとにネタは変わってくるので同じものばかりといった心配もありません。タイミングによっては行列をつくって混んでいることもありますが、もともと市場向けの「パッと食べてサッと帰る」店なので、回転が悪いということもなかった記憶が。駅からは歩きますが、大阪駅からも近い駅ですし、価格もお手頃で、市場が開いている日と時間帯の営業ですが、ぜひもう一度行きたいですね。

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・鮨 大吾

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カウンターしかない非常にこじんまりとしたお寿司屋さんです。大将が気さくな感じで、こちらのお腹の隙具合など、感じを見ながらいろいろなつまみをだしてくれたり、ネタを握ってくれました。ふぐの白身など変わったネタをいただいたのが印象的。決して高級風な趣はないですが、庶民的なここ・この空間でしかない味わいです。

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・藪sou鮨・旬の魚

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大阪・梅田からから神戸・三ノ宮まで行く電車のルートは阪急・JR・阪神とありますが、阪神大石駅という小さな駅にあるのがこちらのお店。

ここの特色はランチが特に破格なところ。1800円の上にぎりを頼みましたが、品数とそのクオリティはなかなかなものでした。

印象的だったのはマグロの脳天とホホの2貫。脳天は意外とあっさりしていて、ホホは少し濃厚な脂身がはいったネタでした。他にもウニなども出てきて「寿司」と聞いて思い浮かべるネタを楽しんで食べれるお店です。

ターミナル駅でないため利便性はよくないですが、梅田から三ノ宮に行く前に寿司の気分だったとき、2度ほど途中下車して行ったお店です。大石駅も海が見える一方で、六甲の山が反対側に迫り山から海へと川が流れている、神戸付近の土地がよくわかる場所です。2度目に伺った際は、1月で雨か雪がこれから降るかもといった天気予報でしたが梅田では降っていなかった雪がちらつきながらのれんをくぐった記憶が旅情的な記憶して残っている場所です。

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・いづ重

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京都の有名な地域の寿司「鯖寿司」。実は京都の和食屋などでも食べることができ、その店独自の作り方があったりして美味しいのですが、純粋に鯖寿司が食べたい時に訪れたい店の一つがここです。

棒寿司は鱧や穴子など鯖以外もありますが、やはり鯖寿司を頼んでしまいます。

脂ののった鯖と酢飯の具合がいい塩梅です。鯖寿司自身は、昆布にまかれており、昆布を外して食べるのがお店のアナウンスですが、つけてもつけなくても美味しいです。 

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その土地でしか食べれない料理も存在しますが、お店もまた、その土地ならではのもの。これらご馳走をまた食べたいものです。