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Study in Brown

ファッション Trickers 宮城興業

茶靴、というのは黒靴よりもフォーマル性は下がります。というよりもインフォーマルなカジュアルな靴であり、キャップトゥであれ余暇の靴でした。

ロンドンにはあいにく行ったことないですが、ロンドン・シティのビジネスパーソンは黒靴ばかりというのはよく聞く話です。

茶靴は、それ以外の国でビジネスシーンでの履かれるようになったことや、ビジネスシーンに求められる装いのカジュアル化に伴って相対的に格が上がっていったことなどから、ビジネスシーンでは履かれるようになりました。

フォーマルではないが、カジュアルのみに留まらない、ということですね。

茶靴の醍醐味がそのエイジングです。黄色味の強いものから、赤みの強いものなどさまざなバリエーションがある革を、靴クリームによって、時間をかけて磨き続けることで、自分だけの靴に仕上げていく。履いて、磨いた分だけ色に染まっていく感触を得られるのは茶靴がわかりやすい。

その染め方ですが、濃い色の靴クリームを使うのが鉄則でしょうか。よく、変な色で染めないために色付きでも明るい色のものを、と言われますが、茶靴を染めていくのであればより濃い色を染めたい部分に併用していく必要がありそうです。

時間とともにアンティークらしくなるとはいえ、ムラを実感するため、個人的流儀ですが、サフィールのバーガンディを、赤みを出したい時に使い、ブラウンやダークブラウンを濃さを出したい時に使います。ダークブラウンのような靴ですとなかなか染まるっているかわかりづらいですがそういう時に便利なのが、ネイビー。こちらを入れ込んでいくと、ムラらしくなってきます。

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アンティーク家具のような木目的状態が理想と言われますが、こうした美意識は、色むらや素朴さを愉しむ茶道の精神と近いものを感じ、ダンディズムや英国的美意識のなかにも日本のかほりがあるように思えます。

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