宮城興業

赤いソックスの男

「赤い洗面器の男の話。ある晴れた日の午後道を歩いていたら、向こうから赤い洗面器を頭にのせた男が歩いてきました。洗面器の中にはたっぷりの水。男はその水を一滴もこぼさないように、ゆっくり、ゆっくり歩いてきました。」 流行の発信源というものはどこ…

俗なる怠け者の冒険

秋といえば紅葉シーズン、そして名所には時代がかったところが多いです。なぜなのでしょうか。紅葉並木、とかであればある程度成長した木であったり、あそこは紅葉が綺麗だよね、と周りから認められる必要があるわけで名所となるには時間がかかるわけです。 …

ポメラニアン・ラプソディ:クールビズのソックスとシューズ

クールビズスタイルで活躍するのがローファーなどのスリッポン。そして、ソックスも、通常のソックスではなく、履いていないようにみえるベリーショートソックスがかかせません。 もちろん、「お堅い」職場であれば、黒靴のビジネスシューズしか認められない…

Someone in the cloud

気温が高いものの、湿度が低くカラッとした日が続くと思いきや、梅雨入りが宣言され、雨の日が続くかシーズンがやってきました。 革底の靴を気にせず使うのもありですが、個人的にはラバーソールの靴を用意しておきたいものです。 ビジネス向きの黒靴で、ラ…

At the very very Beginimg:靴をおろす

靴を新調したとき、そのママ履いてはだめで、履く前にいろいろと「仕込み」をします。せっかく手に入れた革靴を長く履くならば、プレメンテをしたほうが長く履けるといわれています。 スムースレザーの場合、革を磨いてから履くほうがダメージが少ない、と言…

Another one: buy it dusty;色違い

装いのアイテムを増やして行く際によくやるのが色違いのものを買っていくこと。以前、ここで紹介したチェスターコートのようにシルエットは同じものを色違いで買うと、使い方の違いは純粋に色の違いとなり、新しい色を取り入れやすいのではないでしょうか。 …

リフレクティア:靴の磨きについて

キャップトゥやプレーントゥ、あるいはダブルモンクのキャップトゥ的な箇所をみるとその人の靴の磨き方が端的に出ていると思います。 つまり、ワックスを使うのか。ピカピカテカテカが好きなのか。マットなのが好きなのか。 ワックスを使う行為が通常のメン…

Swing, swing, swing:ミヤギコウギョウ「カキツバタ」(スエードダブルモンク)

かしこまった表革のキャップトゥや、プレーントゥなどシンプルな靴が年季が入りつつも磨かれ手入れされいるととてもステキです。しかし一方で、脱ぎ履きしやすいスリッポンや、スエードなどもとてもステキなもの(笑) カジュアル化が世の中の流れのせいかブ…

waiting for dove

靴は3年経ってようやく一人前になる、というようなことを語っていた本がありました。革靴はメンテして履き、メンテして履き、馴染み、風格を持つようになるのにはそれくらいかかる、という意味でしょう。 実際、タイトな革靴を馴染ませジャストフィットで履…

let me leaf:ブーツ支度

一気に寒くなりました。11月頭は、最高気温が15度を下回る日もどんどんと出てきて、背抜きのジャケットでは厳しい日もあるようです。 さて、そんな時期だから履きたいのがブーツ。 現在、手持ちのブーツは、「チャッカブーツ」、「チェルシブーツ」、「編み…

広い世界に未知なるステージ:秋の装い

秋はいつから始まるのでしょうか。定義は人それぞれでしょうが、無理なくジャケットを着れるようになってから、というのが、個人的な秋です。 季節目の変わり目は服装に悩みますが、最高気温が25度を下回り、最低気温が15度付近な日が背抜きと呼ばれるジャケ…

Swing'in the rain

雨の日の靴のメンテナンスは「乾かすこと」「油分を入れること」に尽きるでしょう。油分を入れること、に関していえば日常的なメンテナンスとそう変割りはなく、この点に関して変わり映えがあるのは人によって「磨き方」は変わってくるというところでしょう…

結婚行進録:夏の京都にて

結婚式や、その二次会の服装というのは迷うもの。 季節はもちろん、新郎新婦とは親族なのか友人なのか、はたまた友人代表・仲人なのかといった関係性も重要になってきます。 おしゃれにこだわりのある主催者ならば、ドレスコードなんてものも、あるかもしれ…

God is in the details

「神は細部に宿る」という言葉、ファン・デル・ローエというモダニズム建築の大家が言った言葉として有名です。「細かいところも、手を抜くな」「誰も気しないような細部を完璧にしてこそ、全体も完璧なものとして仕上がる」というような意味で用いられがち…

光のどけき春の日に:miyagikogyo Suisen

ユニオンワークスブログで紹介されていたポストで印象的だったのが、「男のビジネス靴は内羽根黒が5足あれば良い」というポスト。 My favorite 5 pairs of Black Oxfords ☆ - U N I O N W O R K S B L O G http://unionworks.blog118.fc2.com/blog-entry-964…

行く野の道は:miyagikogyo”HAMAYUU”

今年はスリッポンが注目を集めている、ローファーやタッセルローファーだけでなく、ワンピーススリッポンのようなタイプも注目だ、と聞きます。 このmiyagikogyoの靴は3年ほど前に打ち出していたモデルで、いまは展開していないようです。たしか、ネイビーと…

むさしあぶみ:miyagikogyo "Kakitsubata"

ミヤギコウギョウ(miyagikogyo)で2足目の靴として考えていたのが、より広範囲で履ける靴。1足目のキャップトゥはやはりビジネスやフォーマルの靴。しかし、当時【ビジネスで履ける靴は少なく…そこで、黒靴だけれど、ビジネスだけでなくカジュアルで「いけ…

評装のテイコク:初詣

年が明けて最初にする初詣。初詣には寺社へ参拝しますが、年が変わってすぐの真夜中から日の出前は寒いし、家族揃っての休日としてカジュアルに参拝される方がほとんどでしょう。 一方、内閣総理大臣の伊勢神宮参拝はモーニング着用で行われることが定例とな…

空気のように軽いもの

履物といえば、靴ですが、短靴というからには長靴があるわけで、ブーツは存在感あるジャンルなわけです。靴の歴史としてさまざまなエピソードがありますが、こと日本において語られているのは最初にブーツを履いた坂本龍馬とそのサイドゴアブーツでしょう。 …

無言の後衛

革靴を長く履くためのメンテナンスにはデイリーやウィークリーの、家で行うためのものと、底の張り替えといった自分ではできないものがあります。 特に底の張り替えは、大きな区切りとなるところで、例えば革底だった靴を雨用にゴム底にしたり、ゴム底のなか…

さて知らずの記

宮城興業を知ったのはWFGとのコラボ「ミヤギコウギョウ」でしたが、セミオーダーの靴や、百貨店向けのメーカーブランドも展開していることを知りました。 初めて展開していた大阪の百貨店で見かけたときはそのまま買ってしまいました。1種類しか持っていませ…

Study in Brown

茶靴、というのは黒靴よりもフォーマル性は下がります。というよりもインフォーマルなカジュアルな靴であり、キャップトゥであれ余暇の靴でした。 ロンドンにはあいにく行ったことないですが、ロンドン・シティのビジネスパーソンは黒靴ばかりというのはよく…

たとえ、天が落ちようとも

宮城興業とWorldfootwearGalleryのコラボ「ミヤギコウギョウ」ブランドの靴は、キャップトゥ「ベニバナ」以外にもさまざな靴が展開されており、現在6足ほど購入してきました。 現在履いてるミヤギコウギョウについて、簡単にまとめておきたいと思います。 …

末咲く花の色深く

まゆはきを おもかげにして べにこのはな 松尾芭蕉『奥の細道』で読まれたこの句、読まれま場所は現在の山形県になります。江戸時代、山形は紅花の産地として有名で京都・大阪に船で輸送するほどのでした。そのためでしょうか、山形県の花は「ベニバナ」です…

銘〈ネーミング〉の生態系

”The City“ この単語を聞いて、ロンドンに少し詳しい人ならば、「市」ではなく、「ロンドン金融街」がい思いつくかもしれません。高級靴のブランドとして知られるジョン・ロブ(JOHN LOBB)では、この金融街の名前を冠した靴があります。 “Dover” 英仏海峡=…